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保険は難しい、そんな誤解を解きましょう

生命保険は理解するのが難しい、そういう方が大勢います。そもそも、生命保険は「自分が死亡」することで「配偶者」や「子ども」など、つまり「保険受取人」にお金を残すものです。ですが、自分はいつ死ぬか、などということを予測して保険に加入する人は誰もいません。そして、振り込まれる保険金額が「多いのか、少ないのか」は、その時にならなければわかりません。 つまり、生命保険は「見えないリスク」に「見える形で残す」という商品、とだけ考えておけばよいのです。


そもそも、保険は3つしか種類がない

よく「ネット系生保掛け金が安い」「従来の国内生保は掛け金が高額」などという話を聞きますが、実際はさほど変わらないのが実情です。もちろん、月払いで数百円程度は変わることがあるかもしれませんが、1万円も2万円も変わるということはありえません。

実は生命保険商品の「販売価格」は金融庁の認可が必要で、大概保険料はどの会社の商品も極端に高い、安いということはないのです。では、高い掛け金の保険と安い掛け金の保険、何が違うのでしょうか。

それは「種類」が違うということなのです。生命保険は3つの種類に分けられます。

①定期保険

1つ目は「定期型」です。定期保険の「定期」とは保険期間がある、という意味です。10年定期型なら、10年間の定期保険、60歳定期型なら60歳までの定期保険、という意味です。

つまり、定期保険は一定期間内にのみの保険です。同じ保険期間内は掛け金は変わらず、保険の内容も変わりません。保険料が安く、そのかわり途中で解約しても返戻金はごくわずか、か全くないのが特徴です。

②養老保険

次は「養老型」。もともと年金のことを昔は『養老年金』と呼んでいました。つまり、若いうちに貯蓄しておいて、年老いてから受け取るという意味です。この年金の形を保険にしたのが「養老保険」です。養老保険も定期型の一種で、10年満期型、60歳満期型などといいます。

お気づきと思いますが、養老保険には「満期保険金」があります。定期保険の場合は10年型も60歳型も掛け捨て型ですが、養老保険の場合は保険金額と「同額」の満期保険金が付いています。つまり、貯蓄も兼ね備えた保険、というわけです。

③終身保険

3つ目は「終身保険」。終身とは『死ぬまで』という意味です。定期保険の様に、保険期間が定まっていませんから、見えないリスクを遠くに伸ばしたい人には最適でしょう。この保険は何十年と支払って買う保険ですが、実は解約すると返戻金が溜まっている、という仕組みを備えています。簡単にいえば、貯蓄性が「多少」ある長期型の保険といってよいでしょう。