9月19~22日の東京株式市場は、前週に続き堅調だった。安倍晋三首相が衆議院を解散する方針と報道されたことで、経済対策への期待が高まった。円安の進行も株式相場の押し上げにつながった。日経平均株価は21日の取引時間中に、年初来高値となる2万481円を付けた。

医薬品、情報・通信業、サービス業が上位占める

エヌ・ピー・シー,株価
(写真=Thinkstock/Getty Images)

さて、今回は東証マザーズ市場の出来高ランキングをみていこう。

(1)エヌ・ピー・シー <6255> 297円 +33.18% 4308万1900株
(2)ジーエヌアイグループ <2160> 405円 +0.50% 1446万1000株
(3)ドリコム <3793> 1294円 +5.89% 1312万2600株
(4)大泉製作所 <6618> 1049円 -19.31% 1090万3900株
(5)アンジェス <4563> 626円 +0.64% 1026万8800株
(6)インフォテリア <3853> 1345円 +12.36% 1011万6700株
(7)総医研ホールディングス <2385> 631円 +0.80% 546万1200株
(8)ソレイジア・ファーマ <4597> 325円 -4.13% 515万2200株
(9)メタップス <6172> 3315円 +4.74% 473万1800株
(10)フィンテック グローバル <8789> 110円 -1.79% 415万8400株
※銘柄、証券コード、22日終値、騰落率、出来高。データはヤフーファイナンスに基づく。

東証マザーズ指数は9月上旬に急落し、1000ポイントの大台を一時的に割り込む場面もみられたが、下旬にかけて戻り歩調となり、22日には1050ポイント付近まで回復した。日経平均株価が上昇に転じたこともあり、東証マザーズも買いが優勢となったようだ。

上記ランキングを業種別でみると医薬品が3銘柄と最も多く、次いで情報・通信業とサービス業が各2銘柄、機械、電機、その他金融業が各1銘柄となっている。

エヌ・ピー・シーが「出来高ランキング」で1位に

上記ランキングから、今回はエヌ・ピー・シー、ドリコム、大泉製作所の3銘柄を紹介したい。

エヌ・ピー・シーは食品用真空包装機、太陽電池の後工程向け装置などを手掛ける機械メーカーである。

米学術情報サービス会社「クラリベイト・アナリティクス」が、研究論文の引用回数をもとにノーベル賞受賞が有力視される世界の研究者を発表した。この中で、次世代の太陽電池として期待される「ペロブスカイト太陽電池」の発見と応用に貢献した桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授を化学賞の有力候補者として選んだことが報じられた。このニュースをきっかけに「太陽電池関連銘柄」としてエヌ・ピー・シーも人気化したようだ。

「ペロブスカイト」とは特殊な結晶の構造のこと。宮坂氏は2009年、鉛などを含む有機化合物をペロブスカイト構造の結晶にして金属板などに塗ると、太陽電池ができることを発見した。ペロブスカイト太陽電池は弱い光でも発電できる一方、太陽光を電気に変える発電効率の低さに課題があった。しかし研究を積み重ねた結果、従来のシリコン系太陽電池に肩を並べる20%台まで上昇したという報告もあり、実用化が視野に入りつつある。

ドリコム、「きららファンタジア」事前登録者が40万人突破

ドリコムは「ゲーム事業」「広告・メディア事業」をコアビジネスとするインターネット企業。携帯電話用ゲーム「ダービースタリオン マスターズ」などで知られる。

9月15日、ドリコムと芳文社、アニプレックスはスマートフォンゲーム「きららファンタジア」の事前登録数が40万人を突破したことを明らかにした。ドリコムはゲームの開発運営を担当する。

週明け19日にはドリコム株に買いが集まり、8月下旬以来の1400円台を回復した。ただ、その後は買いが続かず軟調となっている。

大泉製作所、EV電池用温度センサーで注目

大泉製作所は、温度の変化によって電気抵抗値が変わる「サーミスタ」などを製造する電機メーカー。

9月中旬、英米や中国の自動車政策により注目を集める電気自動車(EV)の関連銘柄として人気化。ハイブリッド自動車などに使う2次電池用の温度センサーを手掛けていることで注目を集めたが、その後は軟調に推移している。(ZUU online 編集部)

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