10月に入ったのですが、今朝の電車はしっかりと冷房が入っており、今更ながら気温の変化に体調を崩す人も多く、注意が必要でしょう。株式市場も堅調な地合いが続き、どこまでも上がるという感じですが、指数先行型であり、どこから崩れてもおかしくはないということだと思います。

まだまだ、市場参加者が多く、そういう意味では過熱していないともいえるのですが、米国株も日本株も、世界同時株高のなかで安心しきっているという雰囲気であり、えてしてこうしたときにちょっとしたきっかけて大きく下げるということもあるかもしれません。思い起こすと2000年4月の高値を付けた時も、一昨年夏の高値の時も案外皆が強気になっていたということもありそうです。また、今年はブラックマンデーから30年ということで、ちょうど10月ですから、一応頭の片隅に入れておいても良いと思います。

米国株は堅調となりましたが債券売り、株式買いの流れということでもなく、為替も円高に振れていることや昨日の反動から本日の日本市場は冴えない展開になると思われます。昨日のように恣意的に指数を押し上げるような買いが入るかどうかということなのでしょうが、先週末からのそうした恣意的な動きも一服となってくるのではないかと思います。

先週末とは違う銘柄で指数が押し上げられたという感じです。ほんの1~2銘柄で指数を押し上げているという状況には変わりなく、SQ(特別清算指数)算出を意識した動きということなのだと思います。一昨年8月の21,000円手前の水準を目指すということになるのか、ここから失速して手仕舞い売りに押されるかということなのでしょうが、まだまだ20,500円水準を試すような調整はあると思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日も先週末と同様に買われる材料もないなかで堅調となりました。先週末と同じように1つ2つの銘柄が指数を押し上げたという形で、多分にSQ(特別清算指数)算出を意識した動きということだと思います。米国では債券売り、株式買いの流れが一服となっており、円高気味ということでもあるのですから、指数を押し上げるような動きが出るかどうかということになるのでしょう。

ただ、こうなると5月の時と同じようにオプションSQが終わってからはお役御免とばかりに手仕舞い売りに押されるものが多いということになるのでしょうし、ここから始まる決算発表も出尽くしとなるか、通期業績に変更がなければ売られるものも多くなるのでしょう。目先的な過熱感も強く、下落が始まると今度は下落が大きいということだと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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