10月に入ってもまだまだ暑いという感じですが、株式市場も日米ともに連騰が続いており、目先的な過熱感が強いなかで堅調な展開になっています。特に買い上がる材料があるということでもないのですが、持高調整の買い戻しなども交えての上昇が続いているということだと思います。

こうしたときは本当であれば売り向かうというよりは売られ始めてから売るということで良いのでしょうし、そうした向きが多いから下がらないということなのでしょう。ただ、振れば土砂降りということでもないのでしょうが、一昨年8月のように下落が始まると一気に下げるということもありそうですから、あまり無理をせずに下がり始めたら再度乗るつもりでいったん手仕舞うということで良いのだと思います。

米国株が引き続き堅調で為替も落ち着き若干円安気味ということで本日の日本市場も買い先行となりそうです。目先的な過熱感は強いもののオプションSQ(特別清算指数)算出を控えてのヘッジ買いなども入りそうで堅調な展開になりそうです。ただ、特に買い材料があったということでもないなかで買い進まれていたこともあり、目先的な過熱感もあることから上値の重い展開になりそうで、上値の重さが嫌気されるといったん手仕舞い売りに押されるということになるのでしょう。

引き続き堅調な地合いとなっていますが、そろそろ過熱感からの手仕舞い売りが出てても良いところです。明日のオプションSQを控えての持高調整、日経平均が21,000円の大台に突っかけるところでの持高調整の売りに押されるということもあるのでしょう。21,000円を付けなければ一昨年8月の時のように一気に大きく売られるということもあるかもしれません。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

いっこうに調整とならず堅調な地合いが続いています。日経平均は小幅上昇にとどまったことも多かったのですが、7日連騰となり、10月に入ってからは下落した日がないという状況です。目先的な過熱感が出ているのでしょうが、オプションSQ(特別清算指数)算出までは強いということなのか、選挙が終わるまでは強いということなのだと思います。

まだはもうなり、もうはまだなりということがよく言われますが、さすがに上がり続ける指数も下がり続ける指数もないのですから、どこかで手仕舞い売りに押されるということなのだと思います。引け値ベースでは一昨年の高値を抜けてきたということで実質的には「史上最高値」という感じなのだと思います。ここで達成感が出るかどうかということですが、長い目で見ればさらに上値もあるのでしょうが、決算発表を控えているということでもあり、いったんは調整となると思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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