いっこうに雨が止まず今月も8月と同じように非常に日照時間が少ないという感じです。アルゴナビスの旭が太陽黒点の話で今年は日照時間が少なく冬が寒いと言っていたのを思い出しましたが、冬が寒いとか夏が暑いとメリハリが効いていると企業は儲かり、株式市場は堅調となることが多いのではないかと思います。

これだけ雨が降ると傘が売れるとか、単純な話から、冬が早く雪が多いとスノータイヤやタイヤチェーンが売れるとか、諸々連想されて株式市場にも影響してくるのでしょう。そろそろ千葉の落花生も新豆の収穫の時期で気になる雨ですが、これだけ過熱感が出ている相場にここから乗る、日経平均が13連騰だと大騒ぎしているよりは、いったん休憩してこれからの相場の動向、そして注目しておく銘柄などを考えておくというのもいいかもしれません。

米国株はまちまちですが、日本株に影響の大きなハイテク銘柄の一角が安くなったことや為替が円高に振れたことから本日の日本市場は売り先行となりそうです。目先的な過熱感が強いことや北朝鮮問題などもあって夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていることも手仕舞い売りを急がせる要因となりそうです。加えて、週末の総選挙で「選挙で買い」の出尽くし感が強まると週明けからの手仕舞い売りも懸念され、その前に持高調整の売りもでてきそうです。

ついに13連騰となり、新聞やテレビでも大きく報じられていますが、連騰ということは「買われ過ぎている」という可能性もあり、どこかで調整がありそうです。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていることを見ると、週末ということや21,500円を付けたということでの達成感からの手仕舞い売りも嵩んでくるものと思われ、これをきっかけに21,000円水準までの調整ということもありそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

13連騰となり、新聞やテレビでも「バブル以来」と報じられていますが、いつまでも上昇することはないのですから、そろそろ調整となるということでしょう。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく売られる場面もあり、いったん調整感が強まると一斉に手仕舞い売りが出てくるということもありそうで、指数の下落も案外大きいということになるのでしょう。

今回の上昇も買い戻しなどの要因もあり、買い戻し一巡となってくると今度は買い方の利益確定売りが優勢となるということでしょう。実質的には日経平均も「史上最高値更新中」と考えてもよく、利益が出ているものも多いと思われ、売りやすいということなのだと思います。いったん売り目線になると過熱感が出ていることもあり、値幅的に大きくなるか、日柄が長引くかということになるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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