昨日の海外時間には、発表された欧州経済指標が予想よりも良い結果だったことからユーロが買われました。一方ドル円はNY市場が感謝祭で休場だったことから小動きが続きました。

昨日の海外市場動向

(写真=PIXTA)

欧州時間、発表された独/ユーロ圏・11月製造業/サービス業PMIが総じて良い結果だったことなどから欧州株が寄り付きの下落幅を縮める中ユーロ買いが優勢となって、ユーロドルは1.1850台まで、ユーロ円は131.80円付近まで上昇しました。この間ドル円は一旦111.10円付近まで下落したあと111.20円を中心とした狭いレンジ取引が続きました。

その後NY時間にはいると、アメリカが感謝祭の休日だったことから各通貨ペアとも小動きが続きました。

FF金利先物市場の年内のFOMC追加利上げ織り込み度合いは100%で変わらず、2018年6月の2回目の利上げの織り込みは約75%でほぼ変わらずでした。

今日の予定

今日の海外時間には独・11月IFO景況指数の発表が予定されています。

今後の見通し

昨日もご紹介しましたが、111円付近は週足一目均衡表の基準線があることと、過去数か月間に何度も高値、安値になっていることからテクニカル上重要なポイントです。ここまでの円高の主な理由が大きくなっていた円売りポジションの手仕舞いによる円買いであったのであれば、感謝祭を迎えて閉じるべきポジションは閉じられた、と考えられ、一旦昨日の安値が底になる可能性があります。

ドル円を打診買い

打診買いの意味でドル円の買いポジションを作りたいと思います。ただ、110.80円を割り込んだ場合は損切ります。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。

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