今朝はずいぶんと大きな月が出ていましたが、スーパームーンのようです。月に関しては世界各地で神話などの類が多いのですが、大きな丸い月を見ていると「何かあってもおかしくない」というような感じになります。かつては「新月で買って満月で売る」などというようなアノマリーが言われたこともありましたが、月を含めて星のサイクルは一定なので、株価のサイクルに当てはめるということはよく行われることです。

ひと月経つと相場も変わるということで考えればこの満月で相場も変わるという周期があってもおかしくないということなのでしょう。いずれにしても相場の、市場の変化ということに気が付くということが大切です。強気相場が続いているからと言っていつまでも買い続けると、振り返れば誰もついてこなかったということもあり、逆に最後についていったら、もう皆は反対に動いていたということもあるのです。目先の動きではなく、本誌的な変化を見落とさないようにしたいものです。

先週末の米国株が軟調、為替も円高気味となったことから売り先行となりそうです。ただ、米国での減税法案が可決されたということで、どこまで米国市場の戻しで織り込まれているかということを見ることになりそうです。一方、半導体関連銘柄などは利益確定売りも嵩んで冴えない展開になっており、引き続きここまで買われていたものは戻れば売りという雰囲気もありそうです。米国のロシア疑惑や北朝鮮問題などが取りざたされると手仕舞い売りを急ぐ動きになり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく売られたように、大きく下げるということもありそうです。

23,000円を超えなかったということで手仕舞い売りも嵩んできそうです。再度22,500円~600円水準で底堅さが見られるかどうかを確認するような展開になるものと思われます。指数に影響の大きな銘柄に買い戻し一巡感も出ており、上値は重くなるのではないかと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の日本市場は堅調でしたが、23,000円を前に手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小するという状況で米国株は乱高下となりました。本日も基調は強含みということなのでしょうが米国でも高値警戒感が出ているような感じで、ちょっとした悪材料に大きく反応するということなので、積極的に買い上がるということでもないと思います。

米国の状況を見たいということで時間外取引の米国株式指数の先物の動きなどに反応するということもありそうですし、為替に反応するということもあるものと思われます。米国での税制改革法案の可決がどこまで織り込まれているかということになりそうです。日本でも減税が新聞で報じられており、好感する動きもあって底堅さも見られそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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