昨日の帰り道も綺麗な月が出ていましたが、再度月面探査などが取りざたされており、子供のころアポロ宇宙船に夢中になり、万博のアメリカ館に長時間並んで月の石を見たことなどを思い出しました。株式市場は米国市場でも変調となっており、さすがに買われ過ぎの修正が生じているということなのだと思います。今週は日本ではメジャーSQ(特別清算指数)算出、米国でも雇用統計の発表もあり、慎重な投資を心掛けるということで良いのだと思います。

毎年年末になると「掉尾の一振」などということが言われますが最近では大納会も半ドンでもなんでもなく「年末だから・・・」という意識が薄いような気がします。かつてのように年末・年始くらいは「半日立ち合い」とかを復活させてみても良いのではないかと思います。年末年始の「特色」がないと、掉尾の一振などというようなアノマリーもないのではないかと思います。

米国株が軟調となったことから日本市場も売り先行となりそうです。日銀の買いなどが期待されて底堅さも見られるのでしょうが、ここまで大きく上昇してきただけに手仕舞い売りも嵩んでくるものと思われます。大きく下落した半導体関連銘柄などハイテク銘柄の中には底堅さが見られるものも出てくるのでしょうが、ここのところ買われていた銀行株などに手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうです。小型銘柄も上がったものほど売られるということになりそうです。

22,500円~600円水準での値固めという雰囲気です。25日移動平均線や基準線にサポートされているということであり、このサポートを割り込むと一気に22,000円水準までの調整ということもありそうです。当面の上値は23,000円水準という雰囲気になって来ており、目先的には戻れば売りという感じなのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日は軟調となったところで日銀の買いが入り下げ渋りとなりましたが、日銀の買い入れ額が先週金曜日よりも減額となっています。ただ、日銀がETFを買ったからと言って必ず日経平均が上昇するということでもなく、日銀の買い以上の売りが出れば下がるのですから、特に気にすることもないと思います。「日銀が買うから」ということで売らないという選択肢がある一方で、「日銀が買っているから高く売れる」という選択肢もあるということです。

それでも米国株も変調となってきており、やはりこれまでの相場とは違っているということなのだと思います。出遅れ銘柄を物色するということで相場の下支えになっていますが、出遅れ銘柄も本当に少なくなってきており、押し目と思って買ったら下落の始まりだったというようなものも出てきそうです。ここまでの大きな上昇でしっかりと利益が出たという投資家は無理をしなくても良いのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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