先月下旬からスタートし今月中旬に終了した小売り企業を中心とした2月決算銘柄の第3四半期決算発表では、決算発表を受けて株価が大きく下落する銘柄も目立ちましたが、半数強の企業が営業増益を確保し4%近い増益となりました。
しかし、第3四半期9ヵ月間累計で増益となった企業も3ヵ月ごとの各四半期に分解してみると、第1四半期(3-5月期)、第2四半期(6-8月期)、第3四半期(9-11月期)と3四半期連続で増益となったものもあれば、反対に3四半期連続で増益を確保できなかったものもあります。
そこで今回は9ヵ月累計で増益となった2月決算銘柄のなかから3四半期連続で増益を確保し好調を維持したものをピックアップしてみました。
例えば良品計画 <7453> では、第1四半期に4%弱だった増益率が第2四半期に11%余りとなり、さらに第3四半期に25%強となるなど、四半期ごとに増益率を伸ばすと9ヵ月間累計で13%余りの営業増益となっています。また、9ヵ月間累計で20%余りの増益となったイオン <8267> は各四半期がいずれも二桁の増益となっています。
もう一つのヒント
◆明日の決算発表スケジュールは
3月決算企業の第3四半期決算発表が先週からスタートしていますが、明日から決算発表が一段と本格化します。明日はヤクルト本社 <2267> やハウス食品グループ本社 <2810> 、アドバンテスト <6857> 、村田製作所 <6981> 、東京エレクトロン <8035> 、JR東日本 <9020> 、JR東海 <9022> 、NTTドコモ <9437> などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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