先月下旬からスタートした3月決算企業の第3四半期決算発表が先週から本格化しています。こうしたなか先月31日が決算発表前半のピークとなりましたが、今週もまだまだ多くの企業が決算を発表しておりTOPIX500採用銘柄に限っても昨日と一昨日で70社近い企業が決算を発表しました。そこで今回は早速7日と8日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に集計してみました。
そのなかには強気の業績予想の上方修正を受けて株価が上昇するものもみられました。例えば7日に決算を発表しコンセンサス予想を上回る上方修正を行った旭化成 <3407> やミネベアミツミ <6479> では決算発表後に株価が大きく上昇しています。
また、昨日の取引終了後に決算を発表したテルモ <4543> やニコン <7731> では本日マーケットが大きく下げるなかでも強気の上方修正を受けて株価が逆行高となっています。
もう一つのヒント
◆連休明けの決算発表スケジュールは
3月決算企業の第3四半期決算発表も終盤で来週は決算発表を行う企業も大きく減ります。そうしたなか連休明けの13日は大林組 <1802> や鹿島 <1812> といったゼネコン大手や住友不動産 <8830> などが決算発表を予定しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・緊急レポート PART2 米国株急落の理由は金利上昇ではない
・米国株の動揺が収まることを前提に日経平均2万3000円台前半を固める展開
・日本株の調整局面はいつまで続くのか
・「節分天井・彼岸底」 米国株の下落にいつまで付き合うか
・米国債利回り:大型予算可決で高止まりも、株価下落リスクは遠のく