2月上旬に株式市場を襲った急落。大きな損失を被った投資家も多いだろう。しかし、中長期のトレンドが株高だとすれば、今回の急落は絶好の買い場とも言える。だとすれば、どのような銘柄を仕込めばいいのだろうか。

株式投資の利益に大きく分けて売買益(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)がある。今回は、日経平均株価に採用されている225銘柄の「予想配当利回りランキングTOP10」を紹介する。

※2018年2月23日(金)の終値を反映
※日本経済新聞社データをZUU online編集部が編集

日経平均株価,225,配当利回りランキング
(画像=Shutterstock/ Vintage Tone)

10位から6位

まずは10位から6位の顔ぶれを見てみよう。日本証券取引所には約3,600社が上場しているが、そのなかでも一定の流動性や時価総額を誇るのが日経平均株価に採用されている225銘柄だ。日経平均採用銘柄であっても破綻する可能性はあるが、想定的に信用リスクは低いと言えるだろう。

10位 3.75% みずほフィナンシャルグループ
9位 3.83% SUBARU
8位 3.87% 日本郵政
7位 3.88% MS&ADインシュアランスグループホールディングス
6位 3.97% 積水ハウス

5位から1位

続いて5位から1位の銘柄を見てみよう。このランキングで気をつけたいのは、確定した配当ではなく、あくまで「予想」配当利回りのランキングということだ。利回りの数字は、日経新聞の記者予想ベースの配当金(今期予想)を株価で除して算出されている。

5位 4.03% キヤノン
4位 4.17% 松井証券
3位 4.19% あおぞら銀行
2位 4.73% 日産自動車
1位 4.84% JT(日本たばこ産業)

減配や株価下落のリスクを勘案しながら

経営に関わる大きなトラブルが起こって減配する場合を除き、現在の株価水準であれば、上記の銘柄は4%前後の配当利回りを叩き出す。1位のJTであれば5%近くだ。

銀行の普通預金が年0.001%、個人向け国債(変動10年)も0.05%(ともに2月23日時点)、東証1部全銘柄の予想平均配当利回りが1.58%(2月22日時点)であることを鑑みると、この配当利回りは魅力的にも映る。減配や株価下落のリスクを勘案しながら、上手に高配当株を資産運用に組み入れたいところだ。