投資銘柄選びでこだわるポイントは、人それぞれ違うだろう。なかには、株主優待を判断材料にする方もいるのではないか。そこで主婦に人気の株主優待がある銘柄を厳選した。家族で楽しめるものや、主婦がのんびりできるものまでそろっている(本文中の株価など情報は2018年2月23日現在)。なお株式購入時に必要な証券会社の売買手数料などは「必要投資金額」には含まれていなので注意していただきたい。

株主優待,主婦,5万円
(画像=PIXTA)

「ジュエリーやエステ、チャペル割引」など女性の夢つまった優待——NEW ART

NEW ART <7638> は、アートをキーワードとした事業展開を推進している。ジュエリー事業、エステ事業、アート事業の他、仮想通貨関連事業やスポーツ関連事業などの新規事業育成もおこなう企業だ。

結婚式を挙げていない夫婦や、結婚記念日に想い出を残したいおふたりにおすすめな株主優待が、合計4つほどそろっている。

(1)マリッジリングを15%割引、その他は20%割引で購入できる。しかし婚約指輪などのセミオーダーが必要な商品は、ダイヤモンドルースのみが20%割引となる。(2)エステティックサロン「ラ・パルレ」のサービスを契約した場合、プレゼントを贈呈している。5万円以上の契約でジュエリー商品を、10万円以上の契約でジュエリー商品と化粧品を用意している。

また(3)ゴルフ用品の製造販売をおこなう「ユーアート・クレイジー」直営店やオンラインショップで、オリジナルゴルフ用品を購入の場合20%割引となる。(4)結婚式場「風通る白樺と苔の森」(軽井沢)のチャペル使用料が平日50%割引、土日祭日は30%割引となる。白樺に囲まれたガラス張りの美しい当チャペルは、建築家隈研吾氏が設計したもの。夫婦の想い出づくりとして利用してもいいだろう。

有効期間中(1)(3)は、何度でも利用できるが(2)(4)は1回のみの利用となる。

【権利確定日】3月末日・9月末日
【必要投資金額】2,800円(100株)

「焼き肉屋さかい」などの割引券がうれしい——ジー・テイスト

ジー・テイスト <2694> は、40年以上続く居酒屋「村さ来」や「焼き肉屋さかい」「平禄寿司」などの人気飲食店ブランドを有する企業だ。

2018年2月15日には、タケモトフーズとのスポンサー契約締結を発表。今後は融資支援などをおこなう予定としている。

同社の株主優待内容は、グループ店舗で利用できる割引券や割引優待券が用意されている。具体的にはグループ店舗で使える「割引券」と「割引優待券」(一部店舗除く)の他に、高価格業態店舗またはオリジナル商品の通信販売などで使える「特別株主優待券(3月末のみ)」がある。それぞれ、持ち株数に応じた株主優待が贈呈される。

100株以上保有の株主は15%引きの割引券を2枚贈呈。1,000株以上の場合15%引き割引券を3枚と3・9月末に500円分の「割引優待券」が贈られる。また2,000株以上で20%引き割引券を3枚と割引優待券(3月末に1,500円分、9月末に1,000円分)。

さらに5,000円株以上では20%引き「割引券」を3枚と、3月末4,000円・9月末2,500円の「割引優待券」。1万株以上では20%引き「割引券」を5枚と「割引優待券」(3月末8,000円、9月末5,000円)が贈られる。

2万株以上になると20%引きの割引券5枚と、割引優待券(月末8,000円、9月末5,000円)、さらに2万円分の特別株主優待券(3月末のみ)が贈呈される。3万株以上では、20%引きの割引券を5枚と割引優待券(3月末1万2,000円・9月末7,500円)、2万円分の特別株主優待券(3月末のみ)となる。

さらに4万株以上、5万株以上、6万株以上と優待券の枚数や割引幅が大きくなるのでチェックしてみてはどうだろうか。

【権利確定日】3月末日・9月末日
【必要投資金額】8,400円(100株)

「ホテル宿泊」株主優待券を利用して家族旅行へ——価値開発

価値開発 <3010> は、全国各地でその土地や地域に合った各種ホテルを展開している。リゾート地にふさわしい雰囲気のホテルから、ビジネス層をターゲットとしたホテルまで多種多様だ。2018年2月1日には、札幌雪祭り会場である大通公園に面した地に「ベストウェスタン札幌大通公園」がグランドオープンした(株主優待ホテル対象外)。

同社の株主優待は、ホテル運営企業ならではの内容となっている。グループ運営ホテル・フランチャイズホテルへの宿泊が優待料金となる「株主優待券」が贈呈されるのである。

3月末の最終株主名簿に記載のある株主に対して、持ち株の保有数に応じた優待が得られる。100株(1単元)以上保有で優待券2枚とし、500株(5単元)以上で3枚、5,000株以上で、4枚となる。

ホテルごとに優待料金は異なるが、1枚の優待券で1室3連泊の利用が可能なので、家族でゆったりとした時間が過ごせそうだ(優待券利用除外期間あり)。

【権利確定日】3月末日
【必要投資金額】2万1,800円(100株)

「全国共通おこめ券」がうれしい——小林洋行

小林洋行 <8742> は、大正2年、日本橋人形町に天津甘栗の輸入販売業から始まる。当時大変珍しかった米国車のフォードを宣伝カーに使うなど、柔軟な発想力で事業展開をおこなってきた。現在は、商品先物取引の「フジトミ」や、日本ゴルフ倶楽部などの関連会社を擁す。

小林洋行の株主優待は、もらうとうれしい「全国共通おこめ券」である。当券は、全国の米取扱店、有名百貨店、スーパーやコンビニで利用可能なので、お米に交換できる場所が限られていないところもこの共通券のメリットといえる。全国共通おこめ券1枚でお米440円分と引き換えでき、有効期限はない。当株主優待は、6月末の「定時株主総会決議ご通知」に同封し発送される。

100株以上保有の株主には、「全国共通おこめ券」を2枚。1,000株以上保有の場合には、5枚贈呈される。

【権利確定日】3月末日
【必要投資金額】2万9,700円(100株)

全チェーン店利用できる買い物優待券がもらえる——スリーエフ

スリーエフ <7544> は、1979年8月に富士スーパー(現:富士シティオ)のコンビニエンス事業部としてスタートした。81年3月に同社が設立。2004年2月には、ファストフード強化として開発した「gooz(グーズ)」1号店を出店している。この店は、おにぎりやベーカリーなどのファストフードはすべて店内で調理するなど、できたて感にこだわった店だった。

2018年春からは、提携先であるローソンとの共同ブランド「ローソン・スリーエフ」運営に特化する。

スリーエフの株主優待でうれしい点は、身近な店舗で活用できるところだろう。たとえば100株以上保有の場合は、チェーン全店で利用可能な「買い物優待券」を500円分贈呈される。300株以上保有で2,000円分、1,000株以上保有の場合は3,000円分。さらに、5,000株以上保有の場合は5,000円、1万株以上保有では1万円分の「買い物優待券」が贈られるのだ。コンビニならばさまざまなものが購入できるので、家計を預かる主婦にはとても便利な優待内容といえる。

【権利確定日】8月末日
【必要投資金額】3万5,500円(100株)

友人や家族を誘ってカラオケ三昧——鉄人化計画

鉄人化計画 <2404> は、東京や神奈川を中心に「カラオケの鉄人」を展開している。50万曲を超える楽曲数を誇る同社は、100人規模のパーティルームや1人カラオケ専用ブース、レンタルコスプレ衣装のある店舗など、それぞれ個性を持った店舗プラン展開をおこなっている。

株主優待は、100株以上保有の株主に対して2点の優待内容を用意している。(1)同社カラオケ店舗「会員カード」(「株主様会員カード」1枚と友人や家族も使える「株主様関連者会員カード」10枚)(2)1枚500円分の「飲食ご優待金券」(同社カラオケ店舗マンガ店舗にて使用可能)を保有株式数に応じて贈呈している。

同社の株式を100株以上保有の株主には、500円分の「飲食ご優待金券」を5枚用意している。さらに500株以上保有で10枚、1,000株以上保有で50枚、5,000株以上保有ならば100枚となる。

【権利確定日】8月末日
【必要投資金額】3万5,100円(100株)

デジカメプリントも株主優待を活用して想い出づくり——プラザクリエイト本社

デジタルカメラなどで撮った子どもの画像をプリントアウトする際に便利なのが、DPEショップ「パレットプラザ」である。当店を擁する、プラザクリエイト本社 <7502> の株主優待には、主婦にうれしいデジカメプリントの優待券が用意されている。

詳しく説明すると、3月末日現在の同社の株を保有している株主に「デジカメプリント優待券兼商品券」を株式の保有数に応じて贈呈している。100株以上保有の場合1,000円分の「デジカメプリント優待券兼商品券」、300株以上保有の場合2,000円分、3,000株以上保有で4,000円分となっている(有効期間は1年間)。

また9月末現在の株主において100株以上保有の場合は、500円分の「年賀状印刷優待割引券兼商品券」を贈呈している(有効期限は翌年の1月末日)。いずれも店頭商品の購入も可能となっているところもうれしい。

【権利確定日】3月末日・9月末日
【必要投資金額】3万3,400円(100株)

さまざまな楽しみ方ができる株主優待のある企業を紹介した。主婦にとってうれしい銘柄は、家族にとっても楽しめる銘柄であることが多いようだ。自分のために、そして家族のために。充実した時間を過ごせる株主優待生活を送ってみてはいかがだろう。(ZUU online編集部)