少し前まで、「成功者は睡眠時間が短い」という説が信じられていました。有名なところでは、かのナポレオンは毎日3時間しか寝なかったという説があります。しかし、最近は、「きちんと睡眠をとり、休養することでクリエイティビティを維持している」と公言する経営者も増えています。そこで、睡眠時間は長いほうがよいのか、短いほうがよいのかを経営者の睡眠時間と見比べながら考えてみましょう。

ジェフ・ベゾスは8時間睡眠を訴える

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(写真=lenetstan/shutterstock.com)

Amazon創業者のジェフ・ベゾスは、ロングスリーパーであることを公言しています。彼は、「どんなに心配ごとがあっても、電気を消せば5分後には眠っている」と豪語するほどで、8時間睡眠の必要性を訴えているのです。

ちなみに、「ロングスリーパー」ブームの火付け役ともいえるのが、ニュースサイト「ハフィントンポスト」の創設者アリアナ・ハフィントンです。彼女は、サイトを開設したばかりの時期は寝る間を惜しんで働いていたものの、睡眠不足が生産性と幸福感の低下をもたらすことに気づき、生活スタイルを一変させたのです。

今では「睡眠時間の少なさなんて、何も自慢にならない」と、「ショートスリープ=忙しい」自慢をするビジネスパーソンたちを一蹴し、睡眠とクリエイティビティの重要性について主張しています。そんなアリアナの睡眠時間は1日7~8時間ほどのようです。

イーロン・マスクの睡眠時間は6時間

EVメーカーの米テスラ・モーターズを立ち上げたイーロン・マスクも、実は睡眠時間が長い方だと言われています。5人の子どもを育てるシングルファザーながら、「週100時間働く」といわれるワーカホリックなイーロンも、毎日6時間程度の睡眠時間を確保しているようです。

その代わり、イーロンの1日は徹底的に効率性と生産性を追求しています。「ランチはミーティングをしながら5分で済ませる」、「電話は時間をとられるため、すべての指示はメールとチャットアプリで済ませる」など、時間の使い方を徹底しています。

アリアナ・ハフィントンのように、起業時には寝る間を惜しんでいたイーロンも、睡眠と生産性の重要さに気づいたことで、効率を上げて仕事し、睡眠時間をきちんと確保するスタイルに切り替えたのです。また、寝る6時間前にはカフェインを摂取しないようにして、睡眠の質にも気を遣っているそうです。

ティム・クックは早寝早起き型、マリッサ・メイヤーはショートスリープ派

AppleのCEOであるティム・クックは4時半起床ですが、寝る時間が夜9時半という早い「早寝早起き型」です。睡眠時間は7時間を維持しています。また、イギリスの実業家でヴァージン・グループの創設者のリチャード・ブランソンも、12時就寝、朝5時起床という「早寝早起き型」の生活スタイルを確立しています。

一方、ビジネス界にはショートスリープの支持者も根強くいます。Yahoo!のCEOを務めるマリッサ・メイヤーは1日4時間睡眠です。その代わり、1週間程度のバケーションを4カ月に1度とることで、心身のリフレッシュをしているそうです。そして、マイクロソフトのビル・ゲイツや、オバマ前米国大統領のように、睡眠時間を一定にして生活リズムを整えることを重視している成功者もいます。

メリハリのある生活が成功の秘訣か

今回は世界のビジネスシーンを引っ張る有名企業経営者の睡眠スタイルを見てきました。ロングスリーパー派、ショートスリーパー派とそれぞれですが、自らのライフスタイルを確立している点は共通しているのではないでしょうか。

ショートスリーパーであるマリッサ・メイヤーも、睡眠時間が短い代わりに定期的なバケーションでリフレッシュを図るなど、「オン・オフ」をきちんと切り替えることができているからです。 ネットとモバイル端末があればどこでも連絡がとれ、仕事ができてしまう現代だからこそ、メリハリのある生活が成功の秘訣なのかもしれません。(提供:J.Score Style

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