水泳、自転車ロードレース、長距離走の3種目を行う耐久レースが「トライアスロン」です。レース展開は過酷で、華やかなスポーツ競技というイメージとはかけ離れていますが、近年トライアスロンに本気で取り組む経営者や、ビジネスパーソンがじわじわと増えています。

トライアスロンには、「目標達成の満足感」や「レースのタイムマネジメント」があり、そこがビジネスにも通じるようなのです。

地道なトレーニングを通じて誰でも完走できる

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(写真=Stefan Schurr/Shutterstock.com)

「トライアスロンとビジネスには共通項が多い」というのは、トライアスロンの第一人者で、株式会社ATHLONIA代表でもある白戸太朗さん。

白戸さんは、プロフェッショナル・トライアスリートとして経験を積み、1992年からは日本人としては初めてワールドカップシリーズで世界を転戦するなど活躍していますが、著書の「仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか!?」で、「トライアスロンは誰でも手軽にできる垣根の低いスポーツ」、「やろうと決めて努力を始めた瞬間からトライアスリート」と、肩の力を抜いて取り組むことをアドバイスしています。

トライアスロンの選手は、強靭な体力の持ち主というイメージですが、地道なトレーニングを通じて、「誰でも完走できるスポーツ」ともいわれています。ある程度泳げる人で3ヵ月、全く泳げない人でも6ヵ月あれば、「スイム1.5キロメートル、バイク40キロメートル、ラン10キロメートル」というショートディスタンスでの完走を目指すことができるといいます。

トライアスロンは3つの種目でバランスよく筋肉を使うため、疲労やけがはフルマラソンより少ないと指摘されています。また、疲労感よりも達成感や充実感が得られるメリットが大きいスポーツなのです。

地味な作業の繰り返しは、ビジネスの側面も

白戸さんは、「例えば経営は地味な作業の繰り返しですね。水面下ではみんなもがいている」と表現して、ビジネスパーソンの共感を呼びました。はじめの一歩を踏み出しさえすれば、苦しむ部分は同じということでしょうか。

たとえば、2015年にトライアスロンの世界選手権大会の日本代表として選考された株式会社U-NEXTの代表取締役社長 宇野康秀さんや、レバレッジコンサルティング株式会社の代表取締役社長 本田直之さん、株式会社ローソンの代表取締役 玉塚元一さん、堀江貴文さんなどもトライアスロンを行っています。セルフマネジメント力、タイムマネジメント力やメンタル力、持久力を得られるとして経営者たちが注目しているのです。

トライアスロンではシーズン以外でも単一種目である水泳や、マラソン、自転車レースなどにも参加する楽しみがあります。まさに1年365日の習慣として続けられるというわけです。

初心者におすすめ!心拍トレーニング

トライアスロン初心者には、心拍トレーニングがおすすめです。心拍トレーニングとは、「心拍数を計測し、その数値を指標にしてトレーニングを行う」体力づくりの方法です。

目標を数字で明確にすることができ、効率的なトレーニングができるというので、トレーニングの「見える化」となります。ビジネスパーソンには馴染みやすい、目標達成の方法ともいえるでしょう。

また心拍トレーニングを行うことで、個人の体力に合わせて効率よくトレーニングを行うことができます。まずは、無理せずに自分のペースを把握することが大切です。

トライアスロンを始めてみましょう!

トライアスロンは、それぞれのレース規模がマラソンなどのように大きくありません。このため「競技者同士の距離が近い」という特性があります。新しいコミュニティーが生まれやすく、仕事とは違う仲間を求めるビジネスパーソンにとっては、これもメリットの一つかもしれません。

「トライアスロン」という言葉から、「きつそう」「過酷なスポーツ」「大変そう」……などのイメージで、近づきにくいと感じている人も多いかもしれませんが、お店にいけばオシャレなウェアやバイクがたくさんあります。自分にあったウェアやウォッチを身につけるだけでもモチベーションがあがるかもしれません。カタチから入ってもよいですし、ジムに入会してもよいでしょう。できることから始めてみてはいかがでしょうか。(提供:J.Score Style

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