昨日の海外時間には、各国株価が上昇する中米長期金利も上昇して、円売りが優勢となりました。
今後の見通し
G7財務相中央銀行総裁会議で、アメリカと他の6ヵ国の間でアメリカの通商政策を巡って大きな対立の構図が浮き彫りにされ、米中の貿易問題でも懸念が高まったものの、昨日は各国の株価がほぼ全面高となりました。米長期金利も堅調に推移する中、円売りが優勢となっていて、このまま米長期金利が上昇を続ければドル円は110円台を回復すると考えられます。
109.60円のドル買いポジションを維持
金曜日に109.60円でドル買い円売りのポジションを作りました。引き続き109.30円に損切りラインを設定して110円台半ばでの利食いを目指しています。
海外時間からの流れ
欧州時間、特段の新規材料はありませんでしたが、ユーロ買いが優勢となって、ユーロドルは1.1740台まで、ユーロ円は128.60円台まで上昇しました。この間ドル円は米長期金利が軟調に推移したことから109.30円台まで下落しています。
NY時間にはいって、米長期金利が上昇を始めると全般的にドル買いが優勢となってドル円は109.70円台まで上昇し、ユーロドルは1.1670台まで、ユーロ円も128.00円付近まで下落しました。NY時間引けにかけて米長期金利が一段と上昇すると円売りが優勢となって、ドル円は109.80円台まで上昇幅を拡大し、ユーロ円は128.40円台まで反発しました。
東京時間朝方に円売りが強まってドル円は110.00円手前まで上昇しています。
今日の予定
今日の海外時間にはユーロ圏・5月サービス業PMI(確報値)、英・5月サービス業PMI、ユーロ圏・4月小売売上高、米・5月ISM非製造業景況指数、米・4月JOLT労働調査の発表と、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の講演が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp