しっかりと仕事をこなしているにもかかわらず、会社や取引先から高く評価されず、フラストレーションを抱えている人はいませんか。組織や上司が自分を正当に評価しないことに不満を募らせ、憤りを感じる場合もあるでしょう。
そのような人のなかには、実際に正当に評価されていない場合もありますが、自己評価が甘くなっている人がいます。つまり、自分自身が伸び悩んでいることに気づいていないだけで、評価は妥当である場合もあるのです。
伸び悩みの原因は、PDCAを上手く回せていないことにありがちです。2017年の前半にも「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA」( 2017年三木 雄信著、ダイヤモンド社)というタイトルの本が話題を集めたように、巷にPDCAの効用を説く本が多く流通し、ビジネスパーソンなら知らない人はほとんどいないでしょう。
もっとも、本当に理解して実行できていれば、目に見えた成果が得られているはず。特に変化がうかがえないなら、PDCAがちゃんと回っていないのではないかと疑い、確認する必要があります。
PDCAは生活のあらゆるシーンに活用できるもの
PDCAについて誤解している人は、次のいずれか、もしくはいくつか(あるいはすべて)に該当しています。
- あくまでマネジメントする側が回すべきものだと思っている。
- 大きな目的を達成するために用いるものだと思っている。
- Pの段階から躓いていて、計画の立て方が甘い。
- 上手くいかなかった場合しか、きちんとCを行っていない。
- Aが真に意味していることを理解していない。
- 単体のPDCAサイクルしか回していない。
PDCAは、「Plan→Do→Check→Action」のプロセスを繰り返していくことで、生産現場における品質改善や効率化を果たすことが本来の目的でした。しかし、現実にはビジネス上のあらゆる業務はもちろん、職場の人間関係や時間の有効活用、人脈作り等にも活用できます。
公私ともに自分をマネジメントしているのは自分自身ですし、目標は大小を問わず、すべて達成できるのに越したことがありません。つまり、1や2のような考え方は明らかに間違っているのです。
公私を問わず、複数のサイクルが回り続けるのが理想
一方、PDCAの中でも特にCheckが重要な意味をもっていると認識している人も多いことでしょう。しかしながら、スタート地点のPlanの内容がずさんでは検証するまでもなく、達成できない理由が明白です。
つまり、綿密な計画を立てたうえで、なぜそれを遂行できなかったのかを省みることに意味があるわけです。それとともに、上手くいった場合にはその理由も突き止めておかなければ、単なる偶然の成功を実力だと過信してしまう恐れが出てきます。
さらに、Actionについても一般的には「改善」と翻訳されていますが、実際にはもっと奥の深い思考が必要となってきます。「検証を踏まえて新たな工夫を施し、進化(深化)させた手法で再び計画の達成に挑む」というスタンスで臨まなければ、より大きな前進は期待しづらいからです。 そのうえで、PDCAはあらゆるシーンで活用できると前述したように、同時多発的に複数のサイクルを回していくものです。
ビジネスでもプライベートでもPDCAを!
理想的なのは、ビジネスからプライベートまで日々の生活のあらゆるシーンで大中小のPDCAが回転し続けている状況です。「もうこれで十分」と思った時点で、逆のスパイラルに転じるリスクが生じます。これで十分なんてない!と思い、くるくるとPDCAを回し続けましょう。
人生のすべてをPDCAサイクルの思考と流れで進めていけば、着実にビジネススキルが向上し、人間関係も良好になっていくでしょう。冷静に観察してみると、一目置かれている人たちは粛々とPDCAサイクルを回し続けていることに気づくはずです。
あなたも今一度、自分の中のPDCAの流れを確認し、今の自分が本当に最良なのかどうかを見つめ直してみましょう。もし、何か足りないと思うことがあるなら、その部分を補うにはどうすればよいのかを考えるためにPDCAを使って動きましょう。そうすれば、仕事でもプライベートでも更に活躍できるようになるはずです。(提供:J.Score Style)
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