③医業以外のキャピタルゲインも保険のひとつ

日医による損害賠償保険や、長期所得補償保険などは開業医にとって非常に有効な商品といえます。では、生命保険はどうか、といえば家族への生活保障ですが、できれば貯蓄を兼ねる保険を考えるのがよいでしょう。キャピタルゲインは通常、投資目的の金融商品の含み益をいいますが、株式や社債などがこれに当てはまります。これは、あくまでも個人資産として変動相場の金融商品を持つべき、という意味です。

医師という職業は、先を読む職業であり、株式相場は関連性があるといえます。つまり、職性を生かした貯蓄方法は開業医に適っているといえるのです。


④医業拡大による、経営リスクに対応しよう

開業医が医療法人化することで、様々なメリットを享受できる反面、経営者としての感覚も大事になり、医業と経営のバランスが難しくなっている、といわれます。

ですが、一方で積極的に医業を拡大し、経営リスクの分散を図る方法も採用されています。現在医療法人が行える事業には制限がありますが、医師の配偶者が一般法人を経営し、医院の建物を所有したり、駐車場を経営するといったことで、リスク回避を図ることができるのです。生命保険の使い方は、やはり医師個人と配偶者で別々に貯蓄のある終身保険や養老保険などが、非常に堅い選択といえるでしょう。


医師か経営者か、で保険は違う

保険商品は医師であろうと、経営者であろうと、どんなリスクに対処するかで商品は変わりません。経営者であるならば、病院すべてを見て、その従業員への慰労金、医師と考えるならば家族保障か、インシデント、そして所得補償のための積立目的を考えると、わかりやすいのではないでしょうか。