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さまざまなメディアで「お金が貯まる財布術」に関する記事を見かけます。確かに、お金を貯めるには、日ごろからお金を出し入れしている財布をしっかり管理するのが一番の近道ですが、財布同様、いつも手元にあって四六時中使っているスマートフォンアプリの活用も、お金を効果的に貯めたり増やしたりする近道になるのをご存知でしょうか。本稿ではそのワザを紹介します。
女性誌では金運を呼ぶ財布特集などが話題に
女性誌などでは、1年間で100万円貯めた主婦の話題や、フィナンシャル・プランナーが教える「お金の貯まる財布術」などが盛んに取り上げられています。
その内容を見ると、毎月一定のお金しか財布に入れなかったり、費目別に財布を分けたりすることで、「やりくり」の感覚を身に付けるという切り口が多いようです。
家計簿からおつり貯金まで貯蓄アプリがおもしろい!
こうした巷の財布活用術にプラスして使いたいのが、スマートフォン向けの家計簿や貯金・資産運用アプリです。お金の貯めグセをつける第一歩は、家計簿での入出金管理ですが、最近はスマホのカメラでレシートを撮影するだけで、出費を簡単に記録して家計簿を自動作成してくれるアプリがたくさん登場しています。
多くの節約・家計簿アプリは、日々の記録からムダな支出を指摘してくれたり、提携するクレジットカード会社や銀行口座から自動的に入出金データを取得して、お金の流れを「見える化」「グラフ化」してくれます。
クレジットカードで支払いをした際の端数を自動的に貯金や投資に回してくれる「おつり貯金」や「おつり投資」アプリも、ホットなジャンルです。例えばクレジットカードの決済を1,000円単位で払う設定にして、各支払いで生じた1,000円以下の端数を自動的に貯金したり、投資信託の購入に充ててくれたりします。また、1日1万歩以上歩いたら1,000円自動貯金するという、健康にも良い自動貯金サービスを提供してくれるアプリもあります。
そのほか、郵便番号を入力すると近くのスーパーやドラッグストアの特売情報が表示されるアプリや、さまざまなポイントをスマホ上にひとまとめにできるアプリなどは、なにかとレシートやポイントカードで膨らんでしまいがちな財布ダイエットにも効果がありそうです。
キャッシュレス後進国だからこそますます進化
日本はアメリカや中国と比べて現金の使用比率が非常に高く、デビットカードやクレジットカードだけで生活するのがなかなか難しい状況です。経済産業省のレポートでも、日本のキャッシュレス比率は約20%に過ぎず、同比率が96%に達する韓国はもちろん、欧米やインド、中国からも引き離されたキャッシュレス後進国として位置づけられています(2018年2月の報告における2016年の状況)。
とはいえ、「遅れている」ということは、伸びしろが豊富にあるということです。貯金、投資アプリがますます進化して、クレジットカードやデビットカードを使った貯蓄や決済機能が拡充されていけば、キャッシュレス社会実現の原動力になるに違いありません。ITの進化でお金がより効率よく貯められるようになる時代がすでに始まっているのです。
(提供:フィデリティ投信)