結婚をするとこれまで別々の生活をしていた人同士が一緒に暮らすようになります。そのため、相手の価値観や金銭感覚を知っておかないと、小さなことですれ違いになったり、けんかになったりします。

これを回避するには、普段からお互いに関することをよく相談しておくことが大切です。このコラムではお金に関して、2人の関係を高めるために話し合っておきたい項目を紹介しましょう。

夫婦の財布は一つにしたい

ライフプラン
(画像=Shutterstock)

夫婦の家計に関して、早い段階で決めておきたい大切なことは、財布の管理方法です。それには2つの方法があり、財布を別々に管理する方法と財布を一つにして管理する方法があります。

共働き夫婦で財布を別々に管理する場合、夫が住居費や光熱費、妻が食費や日常生活費を負担という風に分けても良いでしょう。お小遣い制ではないため、お互いの金銭的な自由度が高くなり、束縛感がないというメリットがあります。

その一方で、財布が別々ではお互いに相手が貯蓄をしているものと思い込んで、結局どちらもお金を貯めていなかった、という事態になる可能性があります。そして、そうならないためにも、お財布は一つにしておくことがおすすめです。あらかじめお互いのお小遣いの額を決め、それ以外の収入は一つの口座に集約して管理しましょう。

この場合もどちらか一方に管理を任せるのではなく、役割を決めて分担して管理するほうが良いでしょう。たとえば、夫が「住居費、光熱費、貯金・投資」を、妻が「教育費、食費、日用生活品」を管理するなどです。財布を別にする場合と比べて、お互いがお金を出し合って家計を成り立たせているという実感と、協力してライフプランを考えていける利点があります。

夫婦で話し合いたい4つの項目

家計の管理方法が決まったら、小さなことで衝突しないように、お金に対するお互いの考えを話し合っておきましょう。

1つ目は住居に関しての希望です。購入か賃貸か、どこに住みたいか、誰と住むか(どちらかの親と同居するか)など、あらかじめ話し合っておくと良いでしょう。

2つ目は家族に関することです。子どもは何人欲しいのか、教育はどういう方針でいきたいか、夫婦または家族でやりたいことは何かなどです。

3つ目は、働き方に関する将来の展望です。転職または将来は独立したいのか、転勤になる可能性はあるかなどを確認しておきましょう。夫のことはもちろん、子育て期間中の妻の働き方なども含めて、お互いの希望を伝えておきましょう。

4つ目は、生活スタイルや趣味・好みです。趣味に関する費用、お酒やタバコの消費量などは、事前に話し合っておかないと理解が難しい費用です。そのほかには休日はどう過ごしたいか、食べ物は健康的なものがいいかスイーツ好きかなど、自分と違う点も確認しましょう。お互いの価値観や生活スタイルへの考え方は、一方だけが我慢しないようにすることが大切です。

その人の価値観はお金の使い方に表れる

一見すると、家計に関係ない項目もあると思われたかもしれませんが、その人の価値観や考えというのはお金の使い方に表れるものです。いろいろと話し合うことで、相手の新たな一面を発見できることもありますし、小さなことでもお互いを知る努力をすることで、お金の使い方に対して無用な衝突を避けることにも繋がります。ぜひ今回の項目をヒントに、お互いのことを話し合ってみてはいかがでしょうか。

(提供:フィデリティ投信