「なかなかお金が貯まらない……」。多くの人が頭を悩ませていることでしょう。しかし、少しだけ心の持ちようを変えたり、ちょっとした工夫をすることでお金は貯められます。今回は、お金が貯まらない人のために余裕資金の作り方を紹介します。

なぜお金が貯まらないのか?どうやってお金を生むのか?

余裕資金の作り方
(画像=Shutterstock)

まず、なぜお金が貯まらないのか、お金を貯めるにはどうすれば良いのかを考える前に、これからの人生をイメージしてみましょう。たとえば結婚したら、子どもを持つと家族で住むための家も必要となります。また、家族で出かけるための車も必要になるのではないでしょうか。さらに、子どもが大きくなれば教育費もかかります。とりわけ、高校や大学時の教育費は高額になるでしょう。

このようにざっと思い描いたら、自分自身のこれからの人生と照らし合わせて、資金計画を立ててみましょう。厳密である必要はありません。いつまでに、どのくらいのお金が必要なのか、まずはそれを明らかにすることで必要なお金がわかってきます。金額がわかれば、余裕資金を持つことの重要性を確認でき、気持ちを改めることができるはずです。

こうすれば貯められる!こうすれば増やせる!

では一体どうしたら、実際にお金を蓄えることができるのでしようか。その方法は大きく3つあるといえるでしょう。その3つとは「節約」、「貯蓄」、そして「運用」です。

お金を蓄えるためにまず取り組んで欲しいのが、収支の内訳の確認です。毎月いくら収入があり、いくら支出があるのか、家賃や光熱費などの固定費はどのくらいなのか書き出してみましょう。「総収入−固定費」を計算すると、自由に使えるお金が見えてきますが、「自由に使えるお金」の中でムダがある場合はそれをなくしましょう。すると、月々数千円から1万円程度の節約ができます。もし1ヵ月1万円が節約できた場合、1年なら12万円、10年なら120万円の貯蓄ができるのです。

ムダを省いて浮く数千円〜数万円は、できれば収入から先取りして貯蓄にまわしましょう。その際、普通預金ではなく、積立や定期預金など、簡単には引き出せない商品を選び、しっかり蓄えることが大切です。

しかし近年の低金利では、貯蓄だけではなかなかお金は貯まらないのが現実です。だからこそ、現代ではお金に働いてもらう、つまり資金の運用も必要です。ローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンまで、現在ではさまざまな金融商品があります。

たとえばローリスク・ローリターン商品では、積立型の投資信託などが上げられます。またリスクもリターンもほどほどということであれば、運用重視型の投資信託や株・債券投資、不動産投資なども上げられるでしょう。肝心なのはそれぞれの投資商品の特徴をよく見極めて投資をすることです。

年齢が若ければ時間は資産!だからこそ今から計画を立てよう

節約、貯蓄、運用は順番にするのではなく、並行して行うこともできます。そのほうがお金を早く増やせる可能性があるので、万が一のお金を確保しつつ、本格的に投資信託をはじめたり、思い切って株式投資、不動産投資などに挑戦してみるのも一案です。

年齢が若いうちは、人脈づくりや資格をとるなど、自分自身への投資にお金を使うことも大切ですが、「時間」もまた大切な資産です。まだ十分に時間があるなら、若いうちだからこそ、これからの人生にじっくりと向き合い、豊かで余裕のある貯蓄計画、資産形成計画を考えてみることをおすすめします。

(提供:フィデリティ投信