賢い子に育ってほしい、良い大学に行ってほしいと思ってしまうのは、親である以上無理もないことでしょう。では、我が子の知能を高めるために、親としては何をするべきでしょうか。もしかすると、学習塾よりも、音楽を習わせる方が、子どもの将来にとって良いかもしれません。音楽と教育の関連について、解説していきます。
東大生が子どものころにやっていた習い事は何か?
東大生に、「子どものころどんな習い事をしていましたか。」と聞くと、「ピアノ」と答える人が多いそうです。実際、東大新聞が2015年に実施したアンケートによると、約6割近くの学生が、「ピアノ・音楽を習っていた」と回答しており、これは学習塾よりも高い割合になっています。通常、子どもが音楽を習っている割合は、約3割弱と言われており、それに比べると、東大生はかなり多くの割合で音楽を習っていたと言えます。
音楽は教育にいい?
このように、音楽を習わせることは、子どもの教育にとってプラスに働きます。
理由の1つは、脳の発達と音楽には関連があるからです。過去の研究によると、音楽と言語の学習、および記憶力には強い相関が見られます。単語の音を分析することが得意な子どもは、リズムやメロディーも分析する力が優れている、という研究結果や、音楽プログラムに参加した子どもは参加しなかった子どもに比べて、高い記憶力を持つようになった、という研究結果があります。このように、脳の発達と音楽は密接に関連しており、早くから子どもを音楽に触れされることで、知能によい影響を与えることができるのです。
もう1つは、音楽に触れると、集中力が高まるということです。アスリートが試合の前、集中するために音楽を聴くといった話を聞いたことはないでしょうか。それだけではなく、実際、スタンフォード大学の研究でも、音楽が集中力によい影響を与えるといった結果が発表されています。実際、音楽を習う際には、集中して、細部まで「聴く」ことが求められています。こういったことも、集中力に良い影響を与えているのかもしれません。
さらには、忍耐力も身につきます。ピアノの練習は時として長時間、週に何日も1つの曲をマスターするために練習します。こうした過程で、学習する際に忍耐が必要であることを学びます。こういった経験が、将来、勉強のために机の前に何時間も向かう時に役立っているのです。
音楽経験が、より豊かな人間性をはぐくむ
音楽を習うことのメリットは、教育以外にもあります。一つは、教養としての音楽が身につくことです。実際、富裕層の中には、音楽が趣味という人は多くいます。そういった人たちと会話をするのに、音楽経験があったことはプラスに働くでしょう。また、音楽を学ぶと理論に基づいて音楽を説明できるようになります。こういった、受験勉強には一見役に立たない知識が、大人になると、教養として役に立つこともあるのです。
さらに、マナーの面でも音楽教育はプラスになります。音楽の発表会では、たいてい大人も子どもも正装で演奏をしています。特にクラシックの場合、演奏する側にも、聞く側にも、それなりのマナーが求められます。こういった環境に触れることで、知らず知らずのうちにマナーが身についている、ということもあるようです。
子どもには、早めに音楽を経験させよう
音楽に触れさせることは早ければ早い方が良いと言われています。ピアノは3歳から習わせることも一般的です。早いうちから音に触れることで鋭敏な聴覚、感性が培われるのです。動物の中でも音楽に反応できるのは、人間だけと言われています。音楽はとても人間的な行為なんですね。子どもの教育の1つとして、ぜひ、音楽を検討してみてはいかがでしょうか。
文・J PRIME編集部
(提供:JPRIME)
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