ZUU online上にて、『NET MONEY』2019年3月号より一部を特別公開!

NET MONEY
『NET MONEY』2019年3月号(1月21日発売)
足元の金融マーケットではさまざまな懸念材料が台頭し、外国為替市場では円高が定着、株式市場ではボラタイル(変動率の高い)な動きに加え、値動きの重い展開が続いています。一方で、全体相場の値下がりによって5%や6%といった高配当銘柄が続出中。大手銀行の普通預金の金利が0.001%ですので、あらためて株式投資による配当利回りの高さが注目されます。特集では、高配当に加え、魅力的な株主優待に注目。不透明なマーケットの中でも着実に利益を追求できるインカムゲインについてご紹介します。マーケットが落ち着けば、インカムゲインとキャピタルゲイン(値上がり益)のダブルメリットが狙えます! ※画像をクリックするとAmazonへ飛びます

配当や優待を受け取っても株価の下落には追いつけない

高配当や株主優待は、投資家にとって魅力的。しかも、権利付き最終日にさえ株を持っていればその権利が発生するのだから、これを狙って株を買う投資家が少なくないのも理解できる。

しかし投資である以上、最終的なリターンがすべて。株価の値下がりによって、配当や優待を上回る損失が出てしまっては無意味だ。そこで、配当や優待といったインケムゲインをあらかじめ金額換算することをお勧めしたい。それ以上の損失が出そうな場合は潔く撤退するだけではなく、同等の含み益が乗った場合にはインカムゲインを捨ててでも利益確定するくらいの気持ちを持って臨みたい。

配当利回りは年間トータル。中間配当の有無を確認

配当や優待を年2回実施している企業は少なくない。たとえば、株の情報サイトやネット証券の情報ツールで「配当利回り」を検索すると、そこに出てくるのは「年間での配当利回り」。2月本決算企業で「配当利回り6%」とあっても、すでに中間決算で半分にあたる3%分を配当済みのケースもある。

特に、権利取りを狙った短期売買の場合では、「6%分を取るつもりが、実際には半分しかもらえなかった」というのはよくある話だ。お目当ての会社が、期末一括の配当なのか、年2回の配当なのかは最低限チェックしておきたいところだ。