「普段メガネをかけていない彼・彼女が、メガネをかけたら急に知的に見えた」という、いわゆる「ギャップ萌え」を感じた経験がある人もいるのではないでしょうか。どうして魅力的に見えるのでしょうか?また、魅力的に見えるのはどのようなときなのでしょうか。心理学的に検証してみましょう。
第一印象や意外性があれば魅力的に見える
人は見た目の印象が大事と言われたり、ある一定の能力を取り上げられて賞賛されることがあります。例えば、流暢に英語や中国語が話せることと仕事で大きな実績を残せることはイコールにはなりませんが、それだけでビジネス的に優れた魅力的な人だという評価をされることがあります。このように、特定のことについて評価されると、他の事項も知らないうちに評価が高いというイメージを持たれることを「ポジティブ・ハロー効果」といいます。しかし、実際には特定のことから浮かんだイメージであり、実は持ち味を生かせず仕事では実績を残せずにがっかりされることもあります。
とはいえ、人にはそれぞれ長所があり、意外性を発揮するものです。例えば、いつもは仕事をコツコツと取り組み、おとなしいと思われがちな人が、趣味のダンスをしている時は行動的になり、ギャップを感じて魅力的に思えたりします。これを「ゲインロス効果」といいます。例えば、最初はよく思われないようにしていて、後でいい印象を持たれるようにする方が、相手にいい印象を持たれたり、インパクトを与えたりできるという心理効果を指します。
人の意外性を見ると魅力的に感じてしまうのは、「ゲインロス効果」のおかげかもしれません。
「ゲインロス効果」を効果的に使えば魅力的に見える?
それでは、「ゲインロス効果」をどのように使うのが効果的なのでしょうか。次の3つがポイントになります。
その1.相手によいギャップを感じてもらうこと
最初は怖いと思っていた人が、実はとても親しみの持てる優しい人だったという場合、最初から親しみの持てる優しい人よりもギャップがもてることでしょう。これが、最初は親しみの持てる優しい人だと思っていたものの、実際は怖い人だったとなれば、印象が悪く思えてしまうのではないでしょうか。
このように、最初はこうだった(悪い)ものの、実はこうだった(良い)という方程式が成り立つように意識するとよいでしょう。
その2.激しい気持ちの変化
人は気持ちに大きな変化がある方が印象的に残るものです。いつもあまり印象が残らないことも、ちょっとしたことで印象的に見られます。例えば、髪の毛をずっと伸ばしていた女性がショートカットになると驚かれる場合や、今まで黒髪だった人がカラーリングをしてイメージを変えたときなど、印象に残りやすいのではないでしょう。
このように、激しい気持ちの変化は周囲の人にインパクトを与えます。それがよいギャップであれば印象にも残りやすいといえるでしょう。
その3.マイナスの印象からプラスの印象への変化
今まではあまり仕事で目が出なかった人が、ある仕事に抜擢され、能力を思う存分に発揮できて大きな成果がでた場合、周囲の人の印象が180度変わることがあるのではないでしょうか。これまでは、あまり仕事ができないのかもしれないと思われていたとしても、このようなことがあれば印象が変わることでしょう。仕事の例は極端な例かもしれませんが、何かずっとマイナスだと思われていた場合、それをプラスに見せられるだけで魅力的な人だと感じられるかもしれません。
人はそれぞれ魅力的なところがある
このように戦略的に魅力的に思ってもらえるように考えることは勿論大切です。仕事でもプライベートでもそう振る舞うことで、周囲によい印象を与え、自己ブランディングに繋がる場合もあるでしょう。ただし、人にはそれぞれ自分では気づかない魅力があるはずです。自分の長所や魅力がどこなのか考えてみるのもよいのではないでしょうか。その上で、自分は人からどのようにうつるのかを検討してみましょう。(提供:J.Score Style)
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