「人生の3分の1は睡眠時間」といわれますが、実際に1日24時間のうち3分の1の時間を、睡眠に費やすビジネスパーソンは多くありません。夜は遅くまで起きていて、朝方に少し眠っただけで仕事へ行く、という人もいることでしょう。もし睡眠が必要なければ、時間をもっと自由に使えるのに、と考えてしまうかもしれません。しかし、人間にとって眠りは必要不可欠なものです。どうして人は朝起きて夜眠るのか、そして良い睡眠がもたらす生活とはどういうものか、について考えていきましょう。

夜に寝て朝起きることの大切さ

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(提供=J.ScoreStyle)

なぜ人は眠らないといけないのでしょうか。眠りは生きるための大切な欲求ですから、眠るのは当たり前のことであり、その必要性について疑問に感じたことはない、という人もいるでしょう。

人間の脳は、使い続けると熱を持ち過ぎて、機能が低下してしまいます。この脳の熱を下げることができるのが睡眠です。睡眠中、人は体を修復するだけでなく脳も休めているのです。また、眠りは脳を活性化させる働きがあるとされ、睡眠不足では記憶力が低下するといわれています。

昼間は活動し、夜は眠ることによって体と脳を休ませる。生命維持に欠かせないこの生活リズムは体内時計がコントロールしています。しかし、ただ眠るだけなら夜起きて明るい時間に眠っていても問題はないはずです。なぜ起床は朝が良いのでしょうか。

1日は24時間サイクルで回りますが、人間の体内時計は24時間よりも少し長いサイクルで回ります。そのため、「毎日同じ時間に起きる」ことを習慣にしていないと、少しずつ生活のサイクルが変化してしまうのです。そこで必要になるのが日光です。起きて朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、実際の時間とのズレがなくなり、日中活動して、また夜に眠ることができるようになります。

眠りをつかさどるホルモンのメラトニンは、朝日を浴びてから15時間ほどで分泌されますので、朝6時に起きると21時に、7時に起きると22時に分泌されて、自然と眠気が出てくることでしょう。朝はなるべく毎日同じ時間に起きて朝日を浴び、体内時計をリセットし、眠りの好循環となるよう意識してみてください。

良い眠りを誘うために

とはいえ、生活リズムを変えることは簡単ではありません。まずは良い眠りができるよう、次の点に気をつけて生活してみましょう。

・就寝時間にこだわらない

先ほど「起床から15時間ほどで眠気が出てくる」と言いましたが、あくまでも体のメカニズムの話でありその時間に必ず眠る必要はありません。特に、入眠に困難を感じている人は、無理に眠ろうとしないことも大切です。眠気を感じてベッドに入ったのに、なかなか寝つけない時には、いったんベッドから離れてみましょう。

・食事と運動習慣

良質な睡眠のための運動は夜間が良いとされています。夜のリラックスタイムにストレッチをしてみましょう。食事の時間を毎日同じにすることも大切です。特に、朝食は生活リズムを整えるだけでなく、脳の活性化にも繋がりますので、必ずとるようにしましょう。

・毎日同じ時間に起きる

就寝時間はあまり気にしなくていいのですが、起床時間は毎日同じにしてください。体内時計をリセットする起床時間が整うと、生活リズムも整います。また、この時に朝日をしっかり浴びると夜にメラトニンが分泌されやすくなり相乗効果が生まれます。

睡眠リズムを正してより良い毎日を

「睡眠時間は8時間が理想」といわれていますが、この時間にこだわる必要はありません。睡眠時間が短くても長くても、生活に支障がなければよいのです。すべての人がいつでも8時間睡眠を守ることはできません。平日はリズムよく寝起きできても、休日はなるべく眠りたい、体を休めたい、というのであればゆっくり睡眠をとってもいいでしょう。

睡眠が整えば、生活リズムも良くなります。睡眠で脳を休ませて、覚醒時には万全の状態にしておくことで、いきいきと仕事ができるよう、良質な睡眠をとることを心がけてみてはいかがでしょうか。(提供:J.Score Style

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