つみたてNISAは、堅実に資産運用をして老後資金や子育て費用を貯めることができる注目の制度だ。だが、つみたてNISAは1人1口座しか開設できず、金融機関によって運用できる商品に違いもある。数ある金融機関の中で、SBI証券が人気なのはなぜだろうか。

長期資産運用に適した「つみたてNISA」

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(画像=Thawornnurak/Shutterstock.com)

つみたてNISAは、年間40万円までの投資金額で得た利益が、20年間非課税となる制度だ。一般NISAが年間120万円までの投資金額が非課税になり、非課税期間は5年間であることを考えると、コツコツと資産運用したい人はつみたてNISA、5年以内の短期間で資産を増やしたい人は、一般NISAが向いているだろう。

ただし、つみたてNISAと一般のNISAは、どちらか1口座しか持つことができないので注意が必要。また変更には手間がかかるため、資金や資産運用の期間などを考慮して、自分に合うほうを開設したい。

メリット1―-豊富な商品ラインナップから選べる

いざつみたてNISAを始めようとした時に、金融機関をどこにすべきか迷う人もいるだろう。そんな人は、まずSBI証券を確認してほしい。

SBI証券はネット証券会社の中で、口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位。また他社に比べ、つみたてNISAに対応する商品が多いのも特徴だ。

つみたてNISAは一般NISAと違い、投資できる商品に制限がある。「手数料が安い」「分配金の支払い回数が少ない」「長期投資に適している」など、金融庁が定める条件を満たす商品にしか投資できない。

投資家が自由に選択・投資できる「公募投信」は、約6,000本以上。REITやヘッジファンドなどの「私募投信」まで含めると、約1万2,000本以上もの商品が市場に出回っている。

このように非常に多くの金融商品がある中、つみたてNISAに対応する商品は162本(2018年1月現在)だ。このうち、SBI証券には約92%にあたる150本の商品があり、選択肢が多い。これがSBI証券の人気の理由の一つだろう。

さらに長期投資向けというつみたてNISAの特徴を考えるならば、信託報酬などの毎日発生する費用は安いに越したことはない。SBI証券では、信託報酬が0.2%を切る「eMAXIS Slim」シリーズが用意されており、初心者が資産運でも気軽つみたてNISAを始める環境が用意されている。

メリット2――証券口座を持っていない人でも簡単に開設ができる

SBI証券でつみたてNISAの設定をするには、まずNISAの口座を開設する必要がある。SBI証券の口座開設する際、同時にNISAの口座開設もできるので、初心者でもスムーズに設定まで進めるだろう。

SBI証券の口座を既に持っている人は、ログインしてNISAの口座開設を申し込むだけだ。つみたてNISAは通常の証券口座と違い、開設まで最短でも7営業日が必要だ。つみたてNISAで資産運用を考えている人は、早めに口座開設を申し込んでおこう。

口座開設が完了したら、いよいよ購入する投資信託を決める。初心者の場合は、信託報酬が安く、リスクも小さいインデックスファンドから始めるのがいいだろう。

メリット3――自由度が高く、1回100円から積立ができる

つみたてコースは、積立金額と頻度を選ぶことができる。SBI証券では、1回あたり100円から積立が可能だ。

つみたてNISAでは投資信託をメインに運用をするが、投資信託は1つの商品を購入することで、複数の資産に分散投資できるのがメリット。分散投資は損失リスクを抑えるために有効で、投資戦略には欠かせない。株式投資で分散投資をしようと思うと、多くの資金が必要になる。たとえば、1株あたり1,000円の銘柄を5銘柄購入しようと思うと、売買単位はすべて100株なので、10万円×5銘柄=50万円もの資金が必要になる。たった5つの銘柄に分散投資するだけでも、これだけの資金を用意しなければならない。SBIのつみたて投信であれば、たった100円でも分散投資ができる。コツコツと堅実に資産運用するのに適していると言える。

またSBI証券では、投資の頻度を毎日・毎週・毎月から選ぶことができる。自分の資産や運用方針に合わせて投資できるため自由度が高く、初心者でも安心して投資できる。

注意しておきたいのは、一般的に証券会社で買付設定を進めるには、目論見書を読み内容に同意する必要があることだ。目論見書とは、投資信託の募集・売出しする際、投資家に交付する文書を指す。購入する投資信託の投資方針や、コスト・リスクについての説明などの記載がある。目論見書はしっかり読み、理解したうえで商品を購入するようにしよう。

メリット4――「NISA枠ぎりぎり注文」で無駄なく投資できる

つみたてNISAは年間40万円、一般NISAは年間120万円と、非課税になる投資額に上限が設定されている。SBI証券では「NISA枠ぎりぎり注文」を利用すれば、自動で投資可能枠に合わせて投資をしてくれる。たとえば、500円しか枠が残っていないとして、1,000円分の注文をしたとすると、自動的に500円の注文に変更し調整してくれるのだ。自分で投資金額を調整する必要がなく、枠の上限ぎりぎりまで使い切ってくれるので、つみたてNISAのメリットを最大限活用できる。

また、SBI証券でつみたてNISAの設定をした後でも、解除や変更は可能だ。ただし、つみたてNISAの投資可能枠である40万円を超えないように設定する必要があるので注意したい。

メリット5――投信マイレージサービスで資産運用がおトクに

SBI証券には、対象の投資信託を保有することによりSBIポイントを貯められる「投信マイレージサービス」がある。SBIポイントは、現金やTポイント、nanacoポイントなどの他のポイントサービスにも変換できる。また有名ブランドの家電、フード・ドリンク、キッチンやファッション雑貨などの商品と交換することもできる。

SBI証券でつみたてNISAを初める際の注意点は?

注意したいのは、つみたてNISAで投資信託を買付した場合、当日ではなく翌日から売買が行われることだ。また買付がサイトに反映されるのは、3営業日目からだ。買付がうまくできていないと不安になるかもしれないが、買付設定をしてから結果を確認するまで3営業日かかることを覚えておこう。

さらに、SBI証券におけるつみたてNISAでは、投資可能枠が残っていても設定ができない場合がある。1回あたりに設定する金額の上限が、つみたてコースごとに決まっているためだ。毎日コースは「1,619円」、毎週コースでは「7,692円」、毎月コースなら「33,333円」と上限金額が定められている。年間の投資金額は40万円だが、たとえば11月から「毎月コース」でつみたてNISAを始めた場合、投資可能枠の40万円を使い切ることができない。40万円の上限ぎりぎりまで使用したい場合は、注意が必要だ。

文・MONEY TIMES編集部/MONEY TIMES

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