イオン系列のスーパーやコンビニをよく利用する人なら、すでにイオン銀行に口座を持っているかもしれませんね。でも、身近にある大手企業が展開しているとはいえ、ネット銀行に不信感を持っている人もまだ多いようです。ここでは、イオン銀行のメリットを中心に、他の銀行と何が違うのかを説明します。

イオン銀行とは

イオン銀行,メリット
(画像=Anton Violin/Shutterstock.com)

イオン銀行は、イオングループが作った銀行です。イオングループは、国内外のさまざまな事業会社で構成される大手流通グループで、代表的な傘下に総合スーパーのイオン、ショッピングセンターのイオンタウン、スーパーマーケットのマックスバリュ、ダイエー、コンビニのミニストップなどがあります。

イオン銀行は店舗数を抑えることで低コストを実現し、金利の上乗せなどを利用者に提供するスタイルの銀行です。イオン銀行からのお金の出し入れは、イオン、ミニストップ、ダイエーなどの店舗に設置されているATMで行います。2019年2月現在、イオンのATMは、全国で6,000台以上設置されています。

ネット銀行と他の銀行との違いは

ネット銀行は、店舗を構えている銀行に比べて、店舗の運営、人件費等を大幅にカットできるため、次のような違い、特徴があります。まず、振り込み手数料やATM手数料が格安な傾向です。銀行によっては、手数料が無料の場合もあります。また、一般の銀行と同じく定期預金を利用できるネット銀行があり、金利が高めに設定されています。2019年時点で日本は低金利ですから、これはうれしい特典です。

さらに、住宅ローンを扱っているネット銀行もあり、通常の金融機関で利用するよりも、低い金利が設定されています。また、パソコンやスマホを使って24時間いつでも利用ができます。もちろん、窓口に行く必要がありませんから、通常の銀行が営業している時間に仕事をしている人にとっては、かなり使い勝手がいいはずです。

イオン銀行のメリット

イオン銀行のメリットは、ATMの数です。イオン銀行のキャッシュカードが利用できる提携金融機関のATMは、全国に約5万5,000台が設置されています。イオン銀行ATMも全国で6,000台設置されており、これを使うと365日24時間、入出金が可能です。また、相手がイオン銀行の口座を持っていれば、振り込み手数料が無料です。

「イオン銀行Myステージ」は、対象取引の利用に応じて、自動的に「イオン銀行スコア」が貯まり、そのスコアによってステージが決まる仕組みを利用できます。さらに、「イオン銀行Myステージ」の段階に応じて、最大5回までイオン銀行以外の銀行口座に無料で振り込みできるのは大きなメリットです。ATMへ行かずに利用できる点も、イオン銀行の魅力といえるでしょう。

例えば、スマホやパソコンにアプリをダウンロードすることで、自宅や職場、出先等で残高照会や振り込みができます。また、取引明細書を無料で、閲覧、保存、印刷可能です。そのため、「ネット銀行は通帳がないから不安だ」という人も安心できますね。

ローン商品の利用はよく検討して行う

イオン銀行のメリットを理解したうえで、利用の際に注意する点は、どのようなことでしょうか。イオン銀行では、カードローンも利用できます。しかも、金利が年3.8~13.8%という低さです。事業資金以外なら、使い道自由で、利用限度額は10万~800万円。金利、限度額ともに、他の金融機関と比べて、かなり魅力的です。

ただし、金利は変動型です。金融情勢などによって、変わっていくという注意書きがあります。利用限度額も、申込者の年収や審査結果によって異なります。その点を理解したうえで、カードローンを利用することが必要です。手軽に利用できる分だけ、申し込みする際は慎重に検討しておきましょう。他にも、住宅ローン、リフォームローン、教育ローンなど、多岐にわたり商品が用意されています。

金利はもちろん、返済方法、審査内容などを十分検討して、上手に活用すると良いでしょう。ITの発達に伴い、店舗がないネット銀行に対して違和感を持つ人が、だんだん少なくなってきています。人件費、店舗の維持費を削減することで、借り入れの利率を下げるなどの営業努力が理解されてきている証拠です。しかし、特にローンの利用については、その内容を十分吟味したうえで判断することをおすすめします。

文・井上通夫(行政書士・行政書士井上法務事務所代表)/fuelle

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