2016年にトランプが大統領選に勝利すると、安倍首相はさっそく彼を訪ねてゴルフのドライバーを贈り、その返礼としてゴルフシャツをもらった。安倍首相の祖父である故岸信介氏も首相時代に、当時の大統領だったドワイト・アイゼンハワー氏とゴルフをともに楽しみながら、日米関係を強化していった。

政治の世界はゴルフ場も重要な交流の場、交渉の場となっているわけだが、それはビジネスの世界にも言えることのようだ。昨年、サイバーエージェントを率いる藤田晋氏はプロ麻雀リーグ「Mリーグ」を立ち上げ、その最高顧問にJリーグ初代チェアマンの川淵三郎さんを抜擢したが、それを実現する布石となったのがゴルフだった。

川淵氏とともにコースを回ることになった知人から、「空きが1組空いているからどう?」と誘われた藤田氏は、プレー中にさりげなく打診。すると、実は川淵氏が大の麻雀好きで快諾してくれたのだという。

特に名門と呼ばれるゴルフ場には政財界の有力者が集うので、かなり大掛かりなビジネスに発展する話も交わされているはずだ。無論、そういった人物たちはいわゆる富裕層でもあり、彼らは“趣味”と“実益”を兼ねてゴルフを楽しんでいるとも言えそうだ。

目次

  1. 富裕層でさえ、限られた人しか入会できない霞ヶ関カンツリー倶楽部
  2. 超名門ゴルフ場の正会員になるまでの長く険しい道のり
  3. 関西の名門中の名門、政財界に寵愛される御三家とは?
  4. 若手経営者の社交場となっているイーグルポイントゴルフクラブ
  5. 会員同士のつながりは深く、オトナのサークル活動のような付き合い

富裕層でさえ、限られた人しか入会できない霞ヶ関カンツリー倶楽部

社交場,富裕層
(画像=ZUU online)

「関東の名門ゴルフ場とは?」と聞かれれば、多くの人は小金井カントリー倶楽部(東京都小平市)や東京よみうりカントリークラブ(東京都稲城市)などを思い浮かべることが多いのではないだろうか? ゴルフ会員権相場の指標的な役割も果たしているので、当然のことだとも言えよう。

巷では戦前からの歴史と伝統を誇るコースが名門ゴルフ場というイメージがあり、確かにそれは概ね間違った認識ではないだろう(東京よみうりカントリー倶楽部の開場は戦後)。ほかにも関東では、我孫子ゴルフ倶楽部(千葉県我孫子市)、鷹之台カンツリー倶楽部(千葉県千葉市)、東京ゴルフ倶楽部(埼玉県狭山市)、霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)、相模カンツリー倶楽部(神奈川県大和市)、程ヶ谷カントリー倶楽部(神奈川県横浜市)といったところが挙げられる。

だが、ゴルフのことに詳しい人には「釈迦に説法」となってしまうが、これらはけっして同格ではない。霞ヶ関カンツリー倶楽部の正会員である根本治夫氏(仮名)は語る。