近年、コンビニの売り場スペースに「変化」が起きているのをご存知だろうか。たとえば冷凍食品の拡充である。店舗によってはオープンの冷凍ショーケースでアイスクリーム等と一緒に「冷凍食品」が並んでいるのを見ることが出来る。コンビニの売れ筋商品や売り場スペースの「変化」は、人々のライフスタイルの「変化」を見定める重要な手掛かりの一つとなる。
そうした中で注目されるのは3月12日、水産・食品大手の日本水産(以下、ニッスイ) <1332> の株価が一時810円まで上昇、2007年以来12年ぶりの高値を記録したことだ。ニッスイは1911年に漁業会社として創業、1949年に東京証券取引所に上場した歴史ある企業である。今回はそんなオールド・エコノミーの代表とも言える企業、ニッスイの株価上昇の背景に迫ってみよう。