(本記事は、黒坂岳央氏の著書『年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切にしている習慣“億超えマインド”で人生は劇的に変わる!』=大和出版、2019年4月30日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

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選り好みして付き合う人を決めている

年収1億円超の習慣
(画像=TijanaM/Shutterstock.com)

選り好みして付き合う人を決めている

愚痴を言う人に毒されないために

超のつくほどのお金持ちが、テレビなどでにこやかにインタビューに答えている。

そんな様子を見ると、「余裕のある彼らは、分け隔てのない付き合いをするんだろうな」という印象を持つ人もいるでしょう。

しかし、現実はまったく異なります。彼らは、徹底的に付き合う相手を「選り好み」します。

こう言うと、「嫌な人たちだ」と思われるかもしれませんね。しかし、そうする理由を聞けば、きっと納得できると思います。

ビジネスの世界では、「一流の人は付き合う人を慎重に選び、そうでない人は気軽に付き合う」という格言があります。

これは影響力のリスクとリターンを考えれば、実に納得のいく話なのです。

人間は、人からものすごく影響を受けてしまう生き物です。

悲しくてわんわん泣いている人のそばにいれば、気がつけば自分も涙ぐんでしまうほど悲しい気持ちになってしまいます。

お金持ちはこの脳の仕組みを理解しているからこそ、ネガティブな思考を持たない人とだけ付き合いたい、と考えます。

多くの人は、何気なく愚痴や不満を言うものです。サラリーマンの飲み会では、上司の悪口や仕事の愚痴を言い合ってスッキリする、というのがよくある光景でしょう。

しかし、お金持ちは愚痴を言いません。なぜなら、悪口を言えば必ず自分自身に返ってきて、知らず知らずのうちに自分の思考がネガティブになってしまうからです。

とはいえ、面と向かって「愚痴を言わないでほしいのだけど」とはなかなか言えないものです。そのため、彼らは、愚痴を言わないとやっていられないような人とは付き合わず、ポジティブ思考の人と付き合いを深めていくというわけです。

人は同じ立場の人としか理解し合えないもの

もうひとつ、お金持ちはお金持ち同士と付き合う、ということも言えます。

人間は、自分と同じレベルの人と付き合うようにできています。なぜなら、自分と違うレベルの人と付き合うことに、苦痛を感じるからです。

私は起業したばかりの頃、「人脈を作りにいこう」と考え、経営者の交流会に参加したことがあります。

しかし、その場にいた参加者たちとは話が合わず、とても居心地の悪い時間を過ごすことになりました。彼らは非常に我が強く、知り合ってすぐに「コラボしましょう!」と言ってくるような、「距離感が近すぎる」人ばかり。

当時はサラリーマンとの兼業状態だったこともあり、私にとって、信頼関係を構築するなら、「まずはメールでやり取りして、飲み会に参加して……」というふうに、ステップを踏むのが普通であり、彼らをぶしつけに感じてしまったのでした。

しかし、自分が複数のビジネスを立ち上げ、そこから収入を得て生活をし始めると、今度は完全に経営者の立場や考え方に染まりました。たまに会社員の担当者とやり取りすると、意思決定のスピード感や、リスクの考え方が違い過ぎて、話が合わないと感じることが多くなったのです。

お金持ちは世間になかなか理解されません。投資家のNさんは、世界中にいくつも不動産を持っていますから、毎日あちこちから賃料収入が入る仕組みを確立しています。そのため、ほぼ完全な不労所得を実現させています。

そのノウハウをビジネスセミナーで紹介しているのですが、世間的には「怪しい。きっと詐欺をしているに違いない」「汗水たらして働かないなんてケシカラン」と悪評をつけられてしまうことも少なくありません。

人はどこまでいっても、自分を理解してもらいたい存在ですから、お金持ちなりの悩みや苦労は、同じような人としか共感し合えないものなのです。

IT企業の社長であるMさんは、いわゆる連続起業家。起業した会社を売却して大金を得て、その資金を使って新たなビジネスを立ち上げる、ということを繰り返しています。

彼はあるとき、ビジネス上の深刻な悩みを抱えて心療内科を受診したことがありました。

そのとき、医師に少し仕事の内容を説明するだけで持ち時間を使い切ってしまい、結局何も悩みの相談はできなかったと苦笑していました。

彼の場合は、精神科医ではなく、同じ連続起業家の人に相談をすべきだったと言えるでしょう。

あなたも今、成功者になってやるという野心に溢れているかと思います。そうであれば、付き合うべき相手は、同じく上を目指す野心に溢れた人なのです。

【億超え習慣】
愚痴を言う人とは付き合わない。
同じ野心を持つ人と交流する。

ギフトの達人たちの共通点

お金持ちはビジネスや投資の天才というだけではありません。何より、相手の心をつかんで離さない人心掌握術を心得た人物です。

人は一人では生きられません。特に変化の激しいビジネスの世界においては、力のある者同士が協力することで、足し算ではなく掛け算としてのパフォーマンスを発揮することができます。

この章では、世界で活躍するビジネスパーソンたちが、どうやって相手の心をつかんでいるのかをお話しします。

あなたも彼らの「ワザ」を盗んで、出会う人を虜にする力を身につけましょう。

あなたは、大切な人に喜んでもらいたいと思ったときに、その本人にプレゼントをするのではないでしょうか。

「何を当たり前のことを言ってるの?」と思われたかもしれません。

実は、一流のビジネスパーソンは贈り物をするとき、相手ではなく、その家族にプレゼントをすることで心をつかんでいるのです。

手土産というのは、取引先と良好な関係を構築するために戦略的に活用できるビジネスツールです。

接待の翌日以降の話題に上ったり、相手の記憶に残るような手土産を贈ることができれば、「さすがこの方はセンスが違う!」と一目置かれる存在になれます。

逆に、どこでも買えるありきたりの物では受け取る方はガッカリ。だからと言って高級ブランドの手土産では、「次の契約もください」という下心しかないと取られてしまいかねません。

このように、手土産は「ただ渡せばいいだけのプレゼント」ではなく、非常に奥が深いものなのです。

私はギフトビジネスを運営している立場上、これまでに、売上3兆円を超える超大手企業の秘書室や、芸能プロダクション社長、コンサルティング事務所の経営者など、数百社以上の手土産に携わってきました。

中でも、いくつも著書を持ち、テレビや雑誌のインタビューなどで取り上げられるような社長や、右肩上がりの成長を続ける会社の代表といった一流経営者たちは、日常的にギフトを贈ったり受け取ったりしています。ギフトを上手に活用してビジネスを円滑に進める、「ギフトの達人」とも言うべき人たちです。

そして彼らに共通するのが、接待される側にもかかわらず、手土産を準備していく人が多いということです。

なぜ接待される側にもかかわらず、手土産を用意するのでしょうか。また、そんなことをして接待をする側に気を遣わせてしまうことはないのでしょうか。

一流の人は「先行投資上手」

接待される側が手土産を用意する理由を知るには、まず彼らの持つビジネス哲学を理解する必要があります。

普通は、「相手がくれたら返す」というスタンスが一般的ですよね。ビジネスでも、「まず自分の商品を買ってほしい」という、「もらう思考」の人がほとんどだと思います。

しかし、一流の経営者たちは違います。

まず最初に自分が相手に与えることで、大きな信用や高い評判を呼び、それが後々になって、与えた以上のものになって返ってくるというわけです。

もちろん、彼らは「相手は誰かれ構わず」贈っているというわけではなく、「この人は!」と思える人にこそ、ビジネスがうまくいくように必要なサービスや、商品、人材を惜しみなく提供してくれるわけです。

一流経営者は「与える>もらう」人たちであり、言い換えれば「先行投資」が上手な人たちなのです。

一流経営者が手土産を贈る理由、その最大の目的は、「あなたを大切に想っています」というメッセージを伝えることに他なりません。

決して「手土産を使ってビジネスを有利に進めたいから」という自分本位の理由が先に立つことはなく、手土産で相手の心をつかみ、その結果としてビジネスも有利に運ぶのです。

しかし、本来は接待を受ける側ですから、「接待をする側のメンツを潰さず、相手の心をつかまなければいけない」というタスクがあります。それを実現するポイントがありますので、ご紹介しましょう。

まず、手土産の品は決して接待する側の手土産より上であってはなりません。

そうなると、ネットや雑誌で紹介されている老舗ブランドや、高級店の「鉄板手土産」は使えなくなります。かといって安すぎず、手頃な価格の贈り物を選ぶことも必要となってきます。

また、渡すタイミングも重要で、接待する側が手土産を渡すよりも「後」でなければ相手のメンツを潰すことになりかねません。

「気を遣わせずに」がカギ

そして何より一番重要なのが、「贈る相手」です。冒頭で述べたとおり、一流経営者は接待をする目の前の相手ではなく、その家族に贈り物をするという行動を取ります。

これは、私が実際に彼らから聞いた体験談です。

とある企業の代表が、飲み会の席でそろそろ帰ろうかというときに、「今日は来てくれてありがとう。これ、奥さんへどうぞ!」と、相手からお菓子の贈り物をさっと渡されました。値段はものすごく高価というわけではなく、全国区での知名度はないけれど、地元では人気の高い逸品で品質はしっかりしています。

自分の家族のために贈り物を用意してくれる人に、好意を抱かないわけがありませんよね。

当然、帰宅して奥さんへプレゼントを渡したところ、「あなたはこんな素敵な心遣いをしてくれる人とお付き合いしているのね!」と、家庭内での評価がアップしたのは言うまでもありません。

このように、接待をする本人ではなく、その家族へ手土産を贈ることで、気を遣わせずに「あなたは自分にとって大切な人間だ」というメッセージを、何倍にも膨らませて贈ることができるのです。

一流経営者はビジネス取引だけでなく、手土産でも相手の心をグッとつかんで離さないのです。

【億超え習慣】
手土産やプレゼントを、目の前の本人の向こう側にいる家族や大切な人のために用意する。

『年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切 習慣“億超えマインド”で人生は劇的に変わる!
黒坂岳央(くろさか たけを)
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、東京で会社員を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。ビジネス雑誌やニュースサイトでビジネス記事を書いている。他の著書に『年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切にしている習慣 “億超えマインド"で人生は劇的に変わる!』など。

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