前日については、欧州時間に発表された4月仏・独・ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を下回ったことでユーロ売りが強まる展開になりました。独・製造業PMIについては、4ヵ月連続で景気拡大・縮小の分かれ目である50を大きく下回ったこと、フランス・製造業PMIも前月の49.7から49.6に低下し、およそ3年ぶりの低水準に悪化しました。NY時間では、米・小売売上高が発表され、結果は前月比で+1.6%と、2月の-0.2%から大幅にリバウンドし、コンセンサス予想の+1.0%をも上回りましたが、米国のプラスの経済指標の内容よりも、欧州圏の経済の減速に関する懸念が膨らんだことが、嫌気された模様です。

自民党の萩生田幹事長代行が、10月の消費税増税に関して「6月の日銀短観が示す景況感次第で延期もあり得る」と述べたことで、一時円高に振れましたが、前回2016年6月1日の消費増税延期は、「伊勢志摩G7サミット」後の7月10日の参議院選挙の前だったこともあり、今回も6月28-29日の「大阪G20サミット」の後、7月21日頃に参議院選挙を控えているため、同様の動きがあるかもしれません。また、この時は、「黒田バズーカ砲第4弾」が実施されたこともあり、一部では選挙後に「黒田バズーカ砲第5弾」があるのではないかとの思惑があるようです。

米司法省は、ロシア疑惑に関するミュラー特別検察官の捜査報告書を公表するとともに、バー司法長官が記者会見を行いました。トランプ大統領によるロシア疑惑の捜査に関する司法妨害については「証拠不十分」との声明を出しました。この件については、民主党が反発しており、ミュラー特別検察官の議会証言を要請しています。今後の展開は不透明ながら、ドル急落リスクはとりあえず回避された格好になっています。

今後の見通し

FXプライム,市況解説
(画像=PIXTA)

本日は、聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で主要海外市場が休場のため、一気にボラティリティが低下することが想定されます。特に欧州時間後は、市場参加者が一気に減少するため、マーケットの値動きは、限定的なものになると思われます。

聖金曜日の祝日(グッドフライデー)ではあるものの、今週公表予定と言われていた為替政策報告書が未だ公表されていないため、恐らく週末での発表になりそうですが、本日公表される可能性があるため、この点には注意でしょうか。ただ、本日公表されてもマーケットクローズ後の可能性の方が高そうです。

昨年は、4月13日(金曜日)に公表しており、日本が監視対象国に指定され、大きな貿易不均衡が日米間に存在することへの懸念が表明されました。日銀が2013年4月に導入した「量的・質的金融緩和政策」政策が円安要因となっていると言及されたこともあり、大きなインパクトがありましたが、今回の焦点は中国であり、米中貿易協議が順調に進んでいることを考えると、前年のようなネガティブサプライズはないものと思われます。

日米貿易協議の詳細発表後はドル売りが強まる想定

戦略通り、ドル円ショートを112.15円にてポジションメイクです。ドル円の112円台は何度もトライするものの、すぐさま111円台に反落するポイントになっているため、今回も滞空時間は短いものになると思われます。日米貿易協議についても、米中貿易協議同様にドル売りが強まる可能性が高いと見ています。引き続き、利食いは111.40円、損切りは112.50円付近に設定します。

海外時間からの流れ

本日は、聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で主要海外市場が休場になるため、東京時間の日銀による19日の国債買い入れ額が注目されていましたが、10年超25年以下が1,600億円となりました。前回は1,800億円だったことで、長長期ゾーンのみの減額ということで、残存期間1年超3年以下、3年超5年以下は前回のオペと同額だったこともあり、大きな値動きには発展しませんでした。海外時間については、非常に限定的な値動きになると思われます。

今日の予定

本日は、米・3月住宅着工件数/米・3月建設許可件数などの経済指標が予定されています。

(提供:FXプライムbyGMO)

FXプライムbyGMO情報分析チーム
為替のみならず、株式、商品相場の経験者が多角的な目線でマーケットを分析します。執筆者は営業推進部マーケッツグループ長、稲井有紀、グループ長代行、崔 敏樹。