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ガソリンスタンドと提携したクレジットカードならば、お得にガソリンを購入できる。消耗品であるガソリンを少しでも安く購入しようと、少し離れたスタンドまでわざわざ通っている人もいるだろう。そんな人がチェックしておきたい、3つのクレジットカードを紹介しよう。
クレジットカードで日々のクルマ生活がよりお得に
少しでも安いガソリンを求めて離れたスタンドまで行っている人は、そこに行くために余分に消費しているガソリン代を計算してみよう。もしかすると、ガソリンを安く買うために、それ以上のガソリン代を使ってしまっているかもしれない。
ガソリンを安く買うために、スタンドが発行するプリペイドカードを利用している人もいるだろう。確かに、プリペイドカードを利用することでガソリンが最安値になるように料金を設定しているスタンドは多い。
しかし、プリペイドカードの多くは情報を磁気で記録しているため、強い磁気にさらされると記録されているデータが消えて、カードが使えなくなってしまう可能性がある。また、プリペイドカードは購入・チャージした金額のみが使えるので、残高がなくなる前にチャージしなければならず、手間がかかる。
そこで、クルマをよく使う人にはガソリンを安く買える優待がついたクレジットカードを持つことをおすすめしたい。スタンドの系列ごとにそれぞれ異なるカードが発行されているが、普段よく使うスタンドがあるなら、基本的にはそこで案内されているクレジットカードを選べばいいだろう。
ここでは、お得にガソリンを購入できるクレジットカードを3つ紹介する。
出光カードまいどプラス――出光で1リットルあたり常時3円引き、西友での割引も
出光カードまいどプラスは、出光のスタンドでガソリンと軽油が常時、1リットルあたり2円値引きされるクレジットカードだ。利用明細の確認を「ウェブのみ」にすると、毎年4月11日~5月10日の期間は1リットルあたり3円引きになる(期間中の合計100リットルまで)。さらに、年会費500円(税別)の「ねびきプレスサービス」に申し込むと、カードの利用状況に応じてガソリン・軽油が1リットルあたり最大8円引きになる。
年会費は無料で、国際カードブランドはVisa、MasterCard、JCB、アメックス(アメリカン・エキスプレス)から選べる。ETCカードも年会費無料だ。
貯まるポイントは「プラスポイント」で、クレジット利用1,000円ごとに5ポイントが付与され、貯まったポイントは商品などと交換できる(出光のスタンドでの給油分はポイント付与対象外)。なお、アメックスブランドなら海外でのショッピング利用分はポイント付与が2倍になる。
本会員と家族カード会員は、750円(税別)でロードサービスに申し込める。これは、レッカーサービス、バッテリーあがりやガス欠、キー閉じこみ、落輪引き上げ、スペアタイヤ交換などを含むロードサービスを一定範囲まで無料で受けられるものだ。この年会費は、850ポイントで充当することもできる。
そのほか、西友やリヴィンで第1・第3土曜日に5%オフになる特典も付帯する。
ENEOSカードC――エネオスで1リットルあたり最大7円引き、ロードサービスも付帯
ENEOSカードCは、ENEOSのスタンドでガソリン・軽油が1リットルあたり最大7円値引きされるカードだ。1Lあたりの値引き額は、以下のように毎月のクレジット利用額によって決まる。
利用額 | 値引き額 |
1万円未満 | 1円引き |
1万~2万円未満 | 2円引き |
2万~5万円未満 | 4円引き |
5万~7万年未満 | 5円引き |
7万円以上 | 7円引き |
ただし、この値引き単価の適用は、本会員・家族カード会員のガソリン・軽油購入の合算で毎月150リットルまでだ。
年会費は本会員が1,250円(税別・初年度無料)で、家族カード会員は無料。国際カードブランドはVisaとJCBから選べる。
ポイントサービスもあり、クレジット利用で貯まったポイントは商品に交換できるほか、キャッシュバックしたり、マイル(ANA/JAL)やTポイントへ移行することもできる。
また特典として、レッカーサービス、バッテリーあがりやガス欠、キー閉じこみ、落輪引き上げ、スペアタイヤ交換などのロードサービスを一定範囲まで無料で受けられるほか、カーコンビニ倶楽部でのキズ・ヘコミの修理費用5%オフ、レンタカー10%割引などの優待を受けられる。
シェル スターレックス カード――昭和シェルで1リットルあたり最大13円引き
シェル スターレックス カードは出光昭和シェルのクレジットカードであり、“シェルスターレックス加盟スタンド”でガソリン・軽油をお得に購入できる。出光と昭和シェルは2019年4月1日に経営統合したため、値引き価格が適用されるスタンドは今後拡大する可能性があるが、現時点では昭和シェルのマークのスタンドで安く買えると考えておけばいいだろう。
6ヵ月間のクレジット利用合計額に応じて、翌6ヵ月間の値引き額が決まる仕組みだ。1リットルあたりの値引き額は、利用額合計12万円未満でハイオクが3円き、レギュラー・軽油が1円に、利用額合計60万円以上でハイオクが12円、レギュラー・軽油が7円だ。
カード利用明細の確認を「ウェブのみ」に設定すると、さらに1リットルあたりそれぞれ1円引きとなる。つまり、ハイオクだと最大で1リットルあたり13円引きになるわけだ。
なお、これから入会する会員に関してはポイントサービスが提供されていないので、注意してほしい。
年会費は初年度無料で次年度から1,250円(税別)がかかるが、年間24万円以上のクレジット利用で次年度の年会費も無料になるので、クレジットカードを月に2万円以上利用する人は年会費は実質無料と考えていいだろう。なお、家族カードやETCカードの年会費も無料だ。
このカードにはロードサービスは付帯しないが、最高2,000万円の海外旅行傷害保険と年間限度額100万円のショッピング保険が付帯する。
値引き額を少しでも多くする工夫を
クレジットカードを選ぶ際は、普段利用しているスタンド、あるいは利用しやすいスタンドで使えるものを第一優先として考えたい。
クレジット利用額によって値引き額が変わるタイプのカードなら、そのカードに支払いをまとめることで値引き額を上げるといった工夫も必要だろう。
ここで紹介したように、ガソリン・軽油の値引き以外の優待、たとえばロードサービスの優待が付帯するクレジットカードもあるので、自分のニーズに合わせて選んでほしい。
文・モリソウイチロウ(ライター)/MONEY TIMES
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