ホテルのロビーやバーなどで、グランドピアノを見かけることも多いでしょう。普段、ピアノにあまり関心がなければ、ピアノのメーカーにも興味を持てないかもしれません。しかし、ピアノを投資対象として考えたら、ピアノに対する見方も変わってくるかもしれません。投資対象としてのピアノの魅力と、世界三大ピアノをはじめとしたピアノブランドについて解説します。

楽器は投資商品になる?

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(画像=2M media/Shutterstock.com)

楽器が投資商品になる、といっても、ピンとくる方は少ないかもしれません。しかし、実際、ZOZOの社長、前澤友作氏がバイオリンのストラディバリウスを数億円で落札することが話題になるなど、富裕層の間では、楽器は投資対象になることが知られています。

良い楽器は長く使え、歴史が長くなればなるほど価値が出てくるものです。例えば、有名な演奏家が演奏した楽器はそれだけで価値が上がるのです。良い楽器は、良い演奏家に演奏され、それがさらに楽器の価値を上げ、また多くの演奏家を引きつける、そういうスパイラルで楽器の値段は上がっていきます。こういった価値が上がる仕組みが確立されているのです。

また、楽器を新しく作る際の材料が高騰しており、それに伴い新品の楽器の値段が上がり、釣られて中古市場が高騰することや、また高級楽器は償却年数が短く、節税対象になるということも、楽器の投資性を後押ししています。

一度は触ってみたい、高級ピアノブランド4選

投資対象になる楽器としてよく知られているのは、ストラディバリウスなどのバイオリンですが、ピアノも負けず劣らず人気の商品です。世界的な高級ピアノブランドを紹介しましょう。

160年以上続くクラフトマンシップ:スタインウェイ&サンズ

高級ピアノとして真っ先に名が挙がるのが、スタインウェイ&サンズです。スタインウェイ&サンズは、1853年にマンハッタンで創業されたブランドです。熟練の職人が手作業で丁寧に1台1台作られるピアノは、それぞれに独特な音楽的特性を持っており、プロのアーティストからも高い支持を受けています。

世界最古のプレミアムピアノメーカー:ベーゼンドルファー

ベーゼンドルファーは1828年、オーストリアで生まれたブランドです。創業190年以上というのは、世界最古です。すべてオーストリアで作っているこのピアノは、「妥協しない」「伝統的な手工製作である」「ウィーンの美と魂を継ぐ」いう3つのことを核として製作されています。ベーゼンドルファーも1点1点が手作りで、2つとして同じピアノはありません。それがベーゼンドルファーの価値をさらに高めているのです。

ピアノのストラディバリウス:ベヒシュタイン

ベヒシュタインは、1853年にドイツで創業されたブランドです。ドイツの皇室のみならず、ヨーロッパ各国の王室にも納められたそうです。ベヒシュタインのピアノの素晴らしさは、リストからルトスラフスキ、チェリビダッケまで、多くの音楽家たちを魅了していることからも分かります。そのクラフトマンシップから、「ピアノのストラディバリウス」とも呼ばれています。

完璧主義者のためのピアノ:ファツィオリ

歴史が長い3社とは異なり、ファツィオリ社の創業は1981年とまだ40年もたっていません。しかし、最高のクオリティを目指すこと、他のピアノの真似ではなく、独自のサウンドを作ること、伝統的技術と最新の技術とを組み合わせて手作業でピアノを作ることをポリシーとしたファツィオリは、高級ピアノメーカーとしてその地位を築いています。

投資商品として、高級ピアノに触れてみよう

普段自分で音楽を演奏しない人であっても、ピアノの音色を心地良いと感じる人は多いのではないでしょうか。それに加え、丁寧に扱えば、高級ピアノは投資商品にもなります。今まで楽器に縁のなかった人も、投資商品としてピアノに触れてみてはいかがでしょうか。(提供:JPRIME

文・J PRIME編集部


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