1対1のときも、複数人に向けて話す
最後に、英語で話す際の「心構え」についてうかがった。
「1対1で話す場合も、周りにも聞かせるようなつもりで、ゆっくり、大きく話すようにしてください。そのほうが伝わりますし、相手も聴き取りやすくなります。
ゴールドマンのある先輩は、海外オフィスの相手と電話をする際、電話機をスピーカーフォンにすることがありました。受話器が口元から離れているため、フロアに響き渡るような大きな声で堂々と返答していました。その姿は非常に印象的でした。
このように、マンツーマンであっても、周りで人が聞いているイメージで話せるようになると、ビジネスの場では強いです。
私が主宰する英語スクールでも、複数人でのディスカッションの際、質問者だけに目を向け、小さな声で話してしまいがちな人が多くいますが、これは慣れの問題。ぜひ明日からは、マンツーマンであっても複数人に話すイメージを持って話すことを心がけてみてください」
戸塚隆将(とつか・たかまさ)
ベリタス代表取締役
1974年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ゴールドマン・サックス勤務後、ハーバード経営大学院(HBS)でMBA取得。マッキンゼーを経て、2007年、ベリタス株式会社(旧シーネクスト・パートナーズ株式会社)を設立、代表取締役に就任。
同社にて企業のグローバル人材開発を支援するほか、HBSのケーススタディ教材を活用したプロフェッショナル英語習得プログラム「ベリタスイングリッシュ」を主宰。グローバル人材を輩出し続けている。著書に『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』(朝日新聞出版)等がある。≪写真撮影:まるやゆういち≫(『THE21オンライン』2019年04月01日 公開)
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