フルタイムの勤務が辛い、という看護師は多いのではないでしょうか。夜勤と日勤とを不規則に繰り返す特殊な勤務体系は体にこたえるもの。違う働き方の方が楽だと思うかもしれません。世の中にはフルタイムだけではなくさまざまな労働時間制度があります。あなたの勤め先にはどのような選択肢があるでしょうか?

フルタイムで働くことの辛さ

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(画像=Pushish Images/Shutterstock.com)

看護師のフルタイムといえば3交代制か2交代制が主流です。24時間体制の病院では、少なくとも8時間以上の連続勤務をシフト制で交代する必要があります。家事や育児との両立を大変だと思う人も多いのではないでしょうか。小さい子供がいる場合、実家やパートナーの協力が不可欠です。

例えば3交代制でフルタイム勤務をすると、夜勤は8時から17時、 準夜勤は16時半から0時半、真夜勤は0時から8時、といったスケジュールになるでしょう。公益社団法人日本看護協会のガイドラインには「1回の勤務時間は8時間以内が原則であり、延長する場合には日勤も夜勤も13時間以内が限度と考えられます」とされています。しかし病院によってはもっと働いている人もいるでしょう。

このような労働状況で心身のストレスを感じている看護師は多いはずです。

パートやアルバイトでの勤務を検討するものの、収入や福利厚生が正職員ほど充実していないことに不安を覚える人も少なからずいます。

広がりつつある短時間正職員制度

厚生労働省が導入を支援している短時間正職員制度は、このような悩みに対応しています。特徴は時間当たりの給料が正職員と変わらないこと、パートや契約社員と違って雇用契約に期限がないこと。昇給や昇進の仕組み、産休や育休などの福利厚生も同じ。つまり勤務時間が少ないこと以外は正職員と何ら変わらないのです。

具体的な労働時間は、1日5時間を週5日勤務といった具合に1日あたりの労働時間を短くするほか、1日8時間を週4日勤務といった具合に1週間あたりの勤務日数を少なくする方法もあります。

労働時間を融通できるフレックスタイム

全体的な勤務時間は変わらないものの、出勤時間を柔軟に変更できるフレックスタイムや時差出勤などの制度を備えている職場もあります。

フレックスタイムは変形労働時間制ともいいます。出勤時間や退社時間を労働者が任意に決められる制度です。必ず勤務しなくてはならないコアタイムを設定し、それ以外の時間をフレキシブルタイムとして自由に出勤する形が一般的です。

患者のケアが絶え間なく必要な医療看護業界には導入が難しい面もありますが、看護師の経験を生かした医薬品業界での事務や企画などの職場に採用されていることがあります。働き方改革の影響により、これからの普及が望まれていく制度です。

労働時間にとらわれない稼ぎ方

労働者として働く限りは、所定の時間に出勤する必要があります。総労働時間を選べるにしても、出勤・退社時間に裁量を与えられるにしても、労働時間に見合った以上の給料を受け取ることはできません。それが当たり前かと思われるかもしれませんが、時間に縛られない稼ぎ方もあります。

例えば看護師としての信用を活かした不動産投資です。マンションなどの不動産を買い、人に貸して家賃収入を得る。単純な仕組みですが、真剣にワーク・ライフ・バランスを考えるのであれば選択肢に入れてよいでしょう。

新しい働き方を模索してみよう

かつて看護師の働き方はフルタイムでの2交代・3交代制か、パート・アルバイトのどちらかという考え方が主流でした。しかし今は働き方改革の気運が高まり、厚生労働省が短時間正職員制度やフレックスタイムを後押ししています。また職場とは別に、個人的に時間にとらわれない稼ぎ方をすることもできます。今の働き方にもし不満があるのなら、新しい選択肢を探してみてはどうでしょうか。(提供:Medi Life

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