日本の内閣府が13日発表した3月の国内景気の基調判断は、「下方への局面変化」から6年2カ月ぶりに「悪化」と下方修正された。
10月には消費税が現行の8%から10%の引き上げが予定されており、この後退局面での消費税増税は無謀にも思える。
しかし、そんな日本経済に対して安全通貨としての需要で「円」は強い。
中国経済は貿易戦争のなかで鈍化しており、米国は事実上すべての中国製品に最高25%の関税を賦課する手続きに着手することを明らかにしている。また、ユーロ圏経済も世界的な要因が重しとなり、経済減速懸念が明確になりつつある観測が強まっている。
ドル円は13日、3月22日の安値まで下落し、ダブルトップを形成した。
ドル円は3月の高値以上を維持できず下落したことは、今後の上昇トレンドの見方に疑念がわいたことだろう。そして、ドル円は主要な50日移動平均線、100日移動平均線、200日移動平均線すべてを下抜けした。最終的に、3月の安値まで下落することでダブルトップを完成させた。
現在ではダブルトップのネックラインである110円の水準が、抵抗ラインとなっていることが窺える。今後この水準からの下落が考えられる。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、ネックラインの水準から下落し、1月31日の安値である108.49円をテストするのを待とう。そして、あや戻しでネックラインまでは戻らないことを確認し、大陰線でショートエントリー。
一般トレーダーは、ネックラインからの下落後のあや戻しでショート。
積極的なトレーダーは、リスクマネジメントに注意しながらショート。
トレード例
- エントリー: 109.50
- 損切り: 110.00
- 損切り幅: 50 pips
- 目標価格: 108
- 利確幅: 150 pips
- リスクリワードレシオ: 1:3(提供:Investing.comより)
著者:ピンカス コーエン