ミレニアル世代の保険への関心は高まるが、健康への影響も出始めている
この変化は、メディケイド(低所得者向け医療扶助制度)と個人向けの主要医療保険が無くなったことが原因である。
主要な医療保険に加入していないミレニアル世代の割合は、2016年以降急増している可能性がある。
「Transamerica Center for Health Studies」のアナリストらは、新たな調査結果を発表した。メディケイドの保険適用範囲の縮小と個人の主要な医療保険適用範囲の縮小が、集団保険の利用拡大を止めたとのことだ。
2018年末にはミレニアル世代の約16%が健康保険に加入しておらず、2016年の11%から増加している。
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2018年8月に18歳から64歳までの米国成人3,604人を対象にオンライン調査を実施し、その結果に基づいてデータを分析した。
この調査は「ミレニアル世代」を1980年から1997年までに生まれた人と定義し、1,172人をミレニアル世代と分類した。
下記に挙げているのは、2016年から2018年の間に、特定のタイプのミレニアル世代の保険適用範囲(または範囲外)に起こったことである。
- 事業主の健康保険:50%(45%増)
- メディケイド(または同様のプログラム):11%(14%減)
- メディケア:2%(3%減)
- 医療費負担適正化法の公的交換制度を利用している、または利用しない大規模個人医療保険:7%(14%減)
- 保険に加入してない:16%(11%増)
この調査ではまた、統計上の偶然かもしれないが、ミレニアル世代が医療保険の利用の減少は、健康へ影響を与えている兆候かもしれないことが明らかになった。このことは、ミレニアル世代の調査参加者のうち「障害または病気のために働くことができない」と自称する割合が、2016年の1%から2017年と2018年には2%に増加したことからわかる。
ミレニアル世代が医療費負担適正化法(ACA)に関する議論に強い関心を持っていることも明らかにした。
ミレニアル世代の参加者の約30%が、医療政策が変更される可能性を非常に気にしていると述べたのに対し、調査対象となったベビーブーマー世代では20%、ジェネレーションX世代では20%、それ以降では23%であった。
参考資料 ミレニアル世代の調査報告書
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