ソニー銀行は、2001年に設立された個人向けのインターネット銀行です。オリコン顧客満足度調査の「住宅ローン」カテゴリでは、8年連続で第1位(2011~2018年)を獲得するなど、顧客満足度が高いと評判です。そんなソニー銀行の高い評判の理由を解説します。

ソニー銀行を使うならSony Bank WALLET(ソニーバンク・ウォレット)を持つべき

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(画像=gpointstudio/Shutterstock.com)

ソニー銀行を使うならVisaデビット付きキャッシュカードSony Bank WALLETがおすすめ

Sony Bank WALLETはソニー銀行が発行している11通貨対応のVisaデビット付きキャッシュカードです。VisaデビットはVisaのクレジットカードが使えるお店で、キャッシュカードを使って即時決済ができる機能です。年会費・発行手数料ともに無料です。

Sony Bank WALLETは、Visaデビットとして国内で支払いを行うと、最大で2%がキャッシュバックされます。キャッシュバックは毎月25日前後に自分の口座に入金される仕組みになっています。また世界200以上の国と地域でショッピングでき、現地通貨をATMから引き出すことも可能です。

ソニー銀行に口座開設するのであれば、キャッシュカードはVisaデビット付きのSony Bank WALLETが便利でしょう。Visaデビットがつかないキャッシュカードも発行は可能です。

ソニー銀行を使う4つのメリット

Sony Bank WALLETが非常に便利なカードであることは解説しましたが、それだけがソニー銀行の評判が高い理由ではありません。ここからはソニー銀行を使う4つのメリットをご紹介します。

優遇プログラム Club S

優遇プログラム Club Sとは、ソニー銀行の取引状況に応じてキャッシュバック率や為替コストが変わるサービスです。月末の総残高や外貨預金の残高によってシルバー、ゴールド、プラチナの3ステージに分けられます。プラチナステージになると、Sony Bank WALLETのキャッシュバック率がステージなしの場合の0.5%から最大4倍の2%になったり、ATM利用手数料無料回数が無制限になったりするなど、多くの特典が存在します。

どのステージになるかは、毎月の判定で決まります。利用者にとって有利なステージアップ判定は毎月反映され、ステージダウン判定は、3月末と9月末のみなのはうれしい仕組みです。

セブン銀行など多くのATMで、引き出し手数料が無料

ソニー銀行では全国約9万台のコンビニATM・イオン銀行・ゆうちょ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行のATMが利用できます。預け入れは制限なく無料で、引き出しは月4回まで無料です。月5回目以降は、手数料が108円(税込)かかります。夜間や土日祝日でも手数料は変わりません。

優遇プログラム Club Sのステージによっては、無料で引き出しができる回数が変わります。シルバーでは月7回、ゴールドで月15回、プラチナでは無制限となります。

他行宛振込手数料は最低月1回、最大11回まで無料

ソニー銀行同士の振込の場合は手数料が何度でも無料です。また、国内の他の金融機関への振込の際にかかる手数料216円(税込)は、毎月1回無料になります。Sony Bank WALLETのキャッシュカードの場合は、さらに1回無料になります。

また、優遇プログラム Club Sのステージによって、振込手数料の無料回数が変化します。シルバーでは月4回、ゴールドでは月6回、プラチナは月11回まで無料です(Sony Bank WALLETの場合)。

海外に強い

ソニー銀行では、海外のATMを利用する時、ソニー銀行の外貨預金口座で貯めた外貨をそのまま引き出して使うことができます。対象となるのは、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アフリカランド、スウェーデンクローナの10通貨です。

ソニー銀行で外貨預金口座を開設していて、必要な残高があれば、無駄な為替手数料を払うことなくキャッシングができます。ただし、使用金額の1.76%が事務処理経費としてかかります。また、現地ATM設置機関利用手数料、海外ATM利用料がかかる場合もあるので注意してください。

ただし、優遇プログラム Club Sのステージによっては、海外ATM利用料が無料になることがあります。ステージによって、月1回から最大5回まで無料で外貨を引き出すことができます。それ以上の利用では、海外ATM利用料216円(税込)が必要です。

さらに、海外でデビットカードを使って支払いをする時、その国の通貨の残高があれば、外貨預金口座から決済されるので、手数料などが不要で使用できます。国内でデビットカードを使うのと同じ感覚で利用できるので、使い勝手がよいと評判です。

残高が足りない場合は、円普通預金口座から外貨の不足分を自動的に充当してくれるので、為替手数料のみで使うことができます。為替手数料は100米ドルで15円ですが、優遇プログラム Club Sのステージによっては安くなることがあります。シルバーで10円、ゴールドは7円、プラチナは4円になります。

ソニー銀行を使う場合の2つのデメリット

普通預金の金利はネット銀行と比べるとやや低い

ソニー銀行の普通預金の金利はメガバンクと同程度の0.001%です。これは同じネット銀行のイオン銀行や楽天銀行に比べるとやや低い金利になります。イオン銀行は、独自プログラムによって0.001%~0.03%、楽天銀行は0.02%~0.04%と高金利です。

ただし、ソニー銀行の金利でも有利な商品があります。円定期の6ヵ月、1年の金利は0.05%で、イオン銀行(0.02%)や楽天銀行(0.02〜0.03%)の円定期よりも高金利になっています。金利の高さを重要視する方は円定期を検討してみてはいかがでしょうか。

店舗がない

ネット銀行には店舗がありません。他行のATMを無料で利用できますが、自行のATMはありません。また窓口での現金のやり取りもできないので、ネット銀行に不慣れな場合は心配になるかもしれません。

ただ、ソニー銀行には銀座に「コンサルティングプラザ」という施設があり、口座開設をはじめ、住宅ローンやSony Bank WALLETについてもアドバイザーと相談することができます。ただし現金の取り扱いはありません。

ネットでの申込、操作が必要

ネット銀行では残高確認や振込がインターネットから手軽にできることが魅力の一つです。ただインターネットの操作が不慣れだったり、セキュリティなどに不安を感じたりする場合は利用しづらいかもしれません。

ソニー銀行は使い勝手がいいネット銀行。検討してみては?

総合的に見るとソニー銀行は使い勝手のいいネットバンクといえます。だからこそ、巷での評判もよいのかもしれません。ネットバンクで口座開設を考えている方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

文・奥野愉加子(美学のある暮らし代表)/fuelle

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