ETCカードは便利なだけでなく、車に乗りながらクレジットカードのポイントを貯めることもできる。より効率よくポイントを貯めるのなら、クレジットカードの年会費やETCカードの年会費が無料のものを選びたい。

意外と見落としがちなETCカードの年会費

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(画像=PIXTA)

クレジットカードを新たに作るときカードの年会費を気にする人は多いが、ETCカードの年会費は意外と見落としがちだ。中には年会費は無料だけれど発行手数料がかかるものもあるので注意したい。

今回はクレジットカードの年会費とETCカードの年会費・発行手数料がともに無料の3つのカードを紹介する。なお、簡単な条件を満たすことで年会費が無料となるカードについては実質無料であるとした。

「Orico Card THE POINT」――ポイントの貯まりやすさに定評があるクレジットカード

「Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)」は年会費無料で作れ、ETCカードも年会費無料。ポイント還元率は1%以上と高い水準なのでETC利用によるポイントを効率よく貯められる。

入会後6ヵ月間はポイント還元率が2%にアップするので、有料道路を使った遠出の予定があるのなら、その少し前にカードを作るといいだろう。

国際カードブランドはMasterCardかJCBから選べ、カード本体に電子マネーのiDとQUICPayの機能が搭載されているため少額決済にも便利だ。

保険や優待サービスなどは特に付帯しないが、ポイントサイト「オリコモール」経由のネットショッピングでは、通常のポイントに加え0.5%分の特別加算ポイントと、ショップごとの加算ポイントがプラスされる。たとえば、Amazonなら通常ポイントと加算ポイントを合わせて計2%の超高還元率となる。

「dカード」――ETCだけでなく店舗でもポイントが貯まる

「dカード」は初年度年会費無料、2年目以降は1,250円(税別)の年会費が設定されているが、前年度に1度でもクレジット利用があれば次年度の年会費も無料となるので、年会費は実質無料と考えていいだろう。

ETCカードもこれと似た仕組みになっており、初年度年会費無料、2年目以降は500円(税別)の年会費が設定されているが、こちらも前年度に1度でもETCカードの利用があれば次年度の年会費は無料だ。

つまり普通に使っていればクレジットカードもETCカードもともに年会費無料で使えるわけだ。

国際カードブランドはVisaかMasterCardから選べ、ポイント還元率は1%と高い水準に設定されている。電子マネーであるiDの機能がカード本体についている。

また、dポイント加盟店では提示するだけで、カード利用ポイントに加えてさらにポイントが加算され、dカード特約店ではカード利用によりポイント加算や割引を受けられる。特にローソンでは2%分のポイント還元と3%オフ特典により合わせて5%もお得となる。

旅行傷害保険は付帯しないが、年間限度額100万円のショッピング保険と、携帯電話の紛失・盗難・修理不能に伴う再購入費用を最大1万円まで補償する「dカード ケータイ補償」が付帯する。

「イオン首都高カード」――日曜の首都高料金が20%オフに

「イオン首都高カード」は年会費無料で作れ、ETCカードは無料で自動付帯となる。なお、このETCカードには、ETC通過中、開閉バーに接触する事故を起こした場合に、年1回まで一律5万円のお見舞金が支払われる制度が付帯する。

ポイント還元率は0.5%が基本だが、交換対象次第では還元率が少し高くなる。それでも先の2つのカードと比べるとポイント還元率の点では少々見劣りしてしまうのは否めない。

ただ、このカードのメリットはポイントよりも毎週日曜日の首都高通行料金が20%オフになるという点にある。これは日曜に首都高を使う機会の多い人には大きなメリットとなるだろう。

さらに、首都高PAでのクレジット利用でポイント5倍になるほか、時間貸駐車場のタイムズの利用時には、クレジット利用によるポイントのほかタイムズポイントも貯まる。

これに似たイオン系のカードとして、NEXCO東日本エリアでお得な「イオンE-NEXCO pass カード」、NEXCO中日本エリアでお得な「イオンNEXCO中日本カード」、阪神高速道路でお得な「イオンTHRU WAYカード」、NEXCO西日本エリアでお得な「イオンNEXCO西日本カード」がある。

ETCカードの利用でよりメリットを得るには

ETCカードの利用の多い人は、年会費やポイント還元率、そのほか割引サービスなどを意識して選択しよう。年間を通して考えたら違いが出てくる。

いずれも年会費無料、あるいは実質無料で作れるカードなので、ETC利用に特化したカードとして使ってみてはどうだろうか。

文・モリソウイチロウ(ライター)/MONEY TIMES

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