Airbus_A380


航空製造業界の現状

飛行機を製造するのには、様々な部品が必要になるため、製造会社だけでは成り立ちません。航空機メーカーは、世界中のさまざまな国の企業より部品を調達しています。これはサプライヤーネットワークと呼ばれており、大手航空機メーカーのエアバスの協力会社は20か国以上、約2,000社あるといわれています。

飛行機を製造するのには莫大な費用がかかりますが、それ以上にヒトやモノ、時間も必要になります。また、人命にかかわる乗り物なので、製造後も不備があればその解明についての確認が必要になります。アメリカのボーイング社より787機を多数購入したANAが、不具合の多発により急きょ代替の飛行機を利用する事態になったのは記憶に新しいところです。

飛行機の補修に関しても究明に時間がかかるため、すぐには確認できません。そのくらい現在の飛行機製造は複雑になってきています。

また、大手飛行機メーカーでは生き残りをかけて、旅客機以外にも、軍用機やロケット開発など様々な事業を手掛けるようになっています。


航空製造に関わっている会社の種類

航空機製造業界の大手は、フランスに本社があるエアバスと、アメリカのボーイング社の2社で、ほとんどの航空会社はこの2社の飛行機を利用しているといわれています。ボーイング社によると、現在飛行している飛行機会社の75%がアメリカのボーイング社製の飛行機を使用しているとのことです。

他にも、ダグラス、ボンバルディアなどの飛行機製造会社があります。飛行機製造には、多大なコストとリスク、また部品の調達等で世界中のネットワークが求められるため、民間旅客機などの製造業界は、会社の数が必然と絞られてくるようです。