体験型イベント「新豊洲サマーナイトフェス」でパラリンピックがもっと身近に!

東京2020パラリンピック,未来
(画像=THE21オンラインより)

東京ガス株式会社は、東京2020パラリンピック開催1年前にあたる8月23日・24日に、パラリンピックへの期待感を高められる参加型イベント「新豊洲サマーナイトフェス」を開催。開会セレモニーを取材した。

東京2020パラリンピック,未来
挨拶をする主催の東京ガス社長・内田高史氏(画像=THE21オンラインより)

東京パラリンピックまであと1年となり期待感が高まる中、会場にはデジタル技術を活用したパラリンピックスポーツ体験ができるブースや、車いすバスケットボールのデモンストレーションなど様々な体験型イベントが用意されており、夏休みを満喫する子供たちを連れた家族連れをはじめ、多くの人でにぎわいを見せていた。

開会セレモニーでは、イベント主催の東京ガス社長・内田高史氏や江東区長の挨拶に続き、豪華なゲストが登壇。元陸上選手の為末大氏(実は会場となった新豊洲Brilliaランニングスタジアムの館長も務めているという)、パラリンピック砲丸投げドイツ代表のニコ・カッペル選手、パラリンピック水泳選手の木村敬一選手(東京ガス所属)の3人によるトークショーだ。来年に向けての抱負や現在行なっているトレーニングについては、カッペル選手は「メダルに向けて努力をしている。パラリンピック選手が子供たちの希望になれればと思う」、木村選手は「様々なことを前向きに捉えられる安定したメンタルができている」などと話した。

カッペル選手は低身長症で、同じ低身長症選手のマティアス・メスターに憧れて砲丸投げを始め、2016年のリオパラリンピックでは見事金メダルを獲得。木村選手は2歳のときに病気のため視力を失い、小学4年生から水泳を始め、2012年のロンドンパラリンピックで銀・銅1つずつのメダルを、リオでは日本人最多となる銀2つ銅2つのメダルを獲得した。1年後の2人の活躍に注目だ。

また、この東京パラリンピックをきっかけに東京がどう変わっていくかという話題では、木村選手が「様々な障がい者スポーツが見られる機会なので、まずは私たち障がい者の存在を、そして変わらずに生活しているということを知ってもらいたいと思う」と話した。

東京2020パラリンピック,未来
(画像=THE21オンラインより)

セレモニー終盤では、アンバサダーキッズ(江東区立豊洲西小学校、東京都立墨東特別支援学校の生徒の皆さん)、パラリンピック水泳選手の小山恭輔選手と水上真衣選手、さらには東京ガスのキャラクター「パッチョ」と江東区の観光キャラクター「コトミちゃん」も登場。東京2020大会で実施されるパラリンピックスポーツ22競技のピクトグラムが描かれた「情熱モニュメント」が点灯するとともに、一人ひとりがそれぞれに応援メッセージを書いたランタンを打ち上げた。

東京2020パラリンピック,未来
様々な願いと応援と共に、打ち上げられたランタン(画像=THE21オンラインより)

木村選手の言葉にもあったように、様々な障がい者スポーツを見ることができるこの大会は、ハンディキャップを持つ人を含めた誰もが生きやすい社会を作るためのきっかけにもなるはずだ。オリンピックと合わせて応援し、この機会にパラリンピックスポーツに触れてみてはいかがだろう。

THE21編集部(『THE21オンライン』2019年08月28日 公開)

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