土地を生前贈与して、子にマイホームを建ててほしいと考える親は多いでしょう。もし、土地を贈与されたら「住宅展示場」に行ってみると、マイホームへのモチベーションがアップするかもしれません。住宅展示場を見る時のポイントと注意点を見ていきましょう。

土地を生前贈与されたら

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(画像=lovemelovemypic/Shutterstock.com)

土地を生前贈与する大きな理由に、贈りたい相手や時期を特定できることがあります。もちろん、遺言によって指定することはできますが、本当に遺言通りの結果になったかどうかを本人が見極めることはできません。

そこで、親があらかじめ贈りたい子に土地を贈与して、マイホームを建ててほしいと考えるケースが出てきます。子にとっては建てたマイホームで親と同居すれば親孝行にもなるでしょう。

あとはマイホームへのモチベーションをどう高めるかですが、その有効な方法が住宅展示場の見学です。

「住宅展示場」に行ってみよう

「住宅展示場」にはさまざまなハウスメーカーのモデルハウスが展示されていますので、1度に多くの住宅を見学することができます。例えば、「さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場」には2019年8月15日現在で27棟のモデルハウスが展示されています。住宅のテーマパークともいえるスケールですが、すべてを見学するのは現実的ではありません。渡されるパンフレットだけでもかなりの量になってしまいます。

見学したいハウスメーカーを絞るためには、あらかじめWebの住宅展示場のサイトを見て、家族の希望に近いイメージのあるハウスメーカーを選んでおくことが大切です。サイトには展示されているモデルハウスの概要が掲載されていますので、基本的な工法やコンセプトはわかるでしょう。

歩き方のポイントは?

さて、実際に住宅展示場に行ってみると、マイホームへのモチベーションはかなり上がることでしょう。
まずはスムーズに見学するために、インフォメーションセンターに立ち寄って、会場の案内図を入手します。小規模な展示場なら入り口から全体を見渡せますが、大規模なところでは案内図がないと目的のモデルハウスに行くまでに時間がかかってしまいます。

お目当てのモデルハウスが決まり、その場所に行くと、まず外観に目がとまり、素敵なデザインに期待が膨らみます。しかし、より重要なのは内部の構造や仕様です。玄関やリビング、キッチン、トイレ、バスなどの位置や広さ、陽当たりが家族の希望するものに近いかを確認する必要があります。特に収納に関しては十分にチェックした方がよいでしょう。

見学に疲れたら、インフォメーションセンターに戻って休憩もできます。大規模な展示場のセンターはサロンのような造りになっていて、パンフレットも揃っていますので便利です。

子ども連れならキャラクターショーがある日に行く

さて、休日に家族揃って住宅展示場を訪れた場合に、一番心配なのが小さな子どもが飽きてしまうことです。そのリスクを和らげるためには、キャラクターショーが行われる日に行くとよいでしょう。
家族連れで訪れてくれることを狙って、休日には人気キャラクターショーを開催している展示場があります。

「プリキュア」「仮面ライダー」「ウルトラマン」などのキャラクターショーが原則として午前と午後の1日2回行われますので、子どもが飽きてきたら、もうすぐキャラクターショーが始まることを教えてあげれば、待つことができます。キャラクターショーではなく、時期によっては夏祭り的な催し物を開催する展示場もあるので、無料で参加できるこれらのイベントはぜひ活用したいものです。

もう一つ、住宅展示場に行くとお土産がもらえることがあります。新聞の折り込みチラシなどで「来場者プレゼント」として告知していますので、それを目的に参加する人が多いのも事実です。お菓子や風船などが配られれば子どもも喜ぶでしょう。

イベント的な要素が強い最近の住宅展示場ですが、本来は理想の家づくりのヒントを得るために行くところ。お土産だけを目的に行くのは本末転倒となります。土地を贈与された人が住宅展示場に行って、理想の住宅を見つけることができれば、贈与する側にとっても喜ばしい限りではないでしょうか。(提供:相続MEMO


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