最近、全国でも主要都市(東京、大阪、名古屋)の中で地価が上昇傾向にある地区があります。今回はJ-REIT(不動産投資運用信託)という金融商品において、地価の動向がどう影響して、魅力的な地区はどこなのかを検証していきます。
J-REIT(Jリート)とは
J-REIT(Jリート)とは、投資家が1人最低10万円から投資でき、その資金を集めて、不動産に投資し、その不動産から得られた賃料や売却益を分配できるようにした仕組みを持つ金融商品です。現物の不動産投資の場合、多額の資金調達が必要になるため、その負担増をなくし、より高い利回りを目指すというのが、この商品の特徴といえます。
地価とは
公的な土地価格の基準は、公示価格、基準地標準価格、相続税路線価、固定資産税評価額の4つがあります。
公示価格とは、一般の土地取引の指標となるもので、毎年1月1日に公示されます。評価方法としては、標準地について、2人以上の不動産鑑定士の鑑定評価を求め、国土交通省に設置された土地鑑定委員会がその結果を審判し必要な調整を行って正常な価格を評定し、公示する方法です。この価格の公示は、地価公示と呼ばれます。
基準地標準価格とは、国土利用計画法による土地取引の適正かつ円滑な実施の指標となるもので、毎年7月1日に公示されます。評価方法としては、基準地について、都道県知事が、1人以上の不動産鑑定士の鑑定評価を求め、知事がその結果を審査し、必要な調整を行って公表する方法です。
相続税路線価とは、相続税、贈与税、地価税課税のための指標となるもので、毎年評価替えがあり、毎年1月1日の時点で公表されます。評価方法としては、市街地的形態を形成する地域において、公示価格、精通者意見価格、売買事例価格等をもとに、国税局長が各路線価、各地域のバランスをとって、路線価を評定する方法です。
固定資産税評価額とは、固定資産税等課税のための指標となるもので、3年に1度の評価替えがあります。評価方法としては、売買事例価格から求める正常売買価格をもととして適正な時価を求め、これに基づき評価額を算定し、市町村長が固定資産台帳に登録する方法です。