広大な土地を持つアメリカは都市によってさまざまな魅力がある国です。日系航空会社は日本航空、全日空共にアメリカ国内約10都市に就航しており、それぞれのコードシェア便を含めると100都市以上にアクセスすることができます。日本人にとってなじみ深いアメリカですが、注意したいのは治安です。近年銃乱射事件も頻発しており旅行に行く際は十分な情報収集が必須です。ここでは、世界中を飛んだCAが旅行先にはまず選ばない、治安が悪いアメリカの都市10選を、FBIが発表している犯罪報告書の犯罪数のデータを元にお届けします。
アメリカの治安が悪い都市1:ミシガン州デトロイト
まずは、ミシガン州にあるデトロイト。外務省の海外安全ホームページによればデトロイトはアメリカでも最も犯罪発生率の高い都市の一つ。FBIの2017年の報告書によると、凶悪犯罪の発生件数も13,796件と全米6位の数字です。
デトロイト市は2013年に財政破綻の申し立てを行い,市の行政は厳しい財政に陥りました。そのため、デトロイト市警も資金不足、人員不足に悩まされており、市民に十分なサービスをしているとは言えない状況です。
アメリカの治安が悪い都市2:アラバマ州ベッセマー
日本人には馴染みのない都市ではありますが、あまり治安の良い場所とはされていないのが、アラバマ州のベッセマーです。凶悪犯罪件数が人口に対して3%の確率で起きているのですが、同じくらいの犯罪件数の都市と比較すると人口に対しては高めの数字であることがわかります。
ベッセマーを有するジェファーソン郡が2011年に破産宣告を行なっていることも、犯罪数が多いことと関係しているかもしれません。いずれにしろ、あえて旅行先に選ぶ場所とは言えないでしょう。
アメリカの治安が悪い都市3:ペンシルバニア州フィラデルフィア
ペンシルバニア州の州都であるフィラデルフィアは、名門であるペンシルベニア大学もある学術都市です。しかし、2017年の凶悪犯罪発生件数は、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、ヒューストンに次いで5位という多さ。もちろん人口も多い分犯罪件数は上がりますが、犯罪の中でも殺人の件数はニューヨークやロサンゼルスより多いのが気になる点。また、レイプの件数も年間1,000件を超えています。
ペンシルベニア大学への留学を考えている方は、治安が悪いことをしっかり理解し、自分の身の安全を図りながら過ごした方が良いですね。
アメリカの治安が悪い都市4: メリーランド州ボルチモア
ミュージカル映画「ヘアスプレー」の舞台にもなったので、その名を知っている方も多いかと思いますが、この都市もあまり治安が良いとは言えません。
2017年の凶悪犯罪発生件数は全米の都市で第9位。殺人件数が多めなのも、わざわざ行くことを避ける理由になりそうです。
アメリカの治安が悪い都市5: ミズーリ州セントルイス
ミズーリ州セントルイスも、治安の悪い都市として知られています。2017年の凶悪犯罪件数は、ワシントンD.Cおよび、サンフランシスコと同じくらいですが、その2都市に比べて人口が半分以下なので、人口に対して凶悪犯罪件数が多いことがわかります。
セントルイスの全ての場所の治安が悪いというわけではありませんが、留学や仕事ではない限りわざわざ旅行先に選ぶことはないでしょう。
アメリカの治安が悪い都市6: アリゾナ州フェニックス
グランド・キャニオン国立公園へも近く、砂漠地帯にあるフェニックス。アメリカの大自然を感じられる場所ですが、残念ながら凶悪犯罪件数も多い場所です。
特に気になるのが、レイプの件数が年間で1,000件を超えているところ。やはり、女性としては旅行先として選ぶ際には気になる数字ですね。
グランド・キャニオン国立公園に行きたい場合は、違う都市を拠点とした方が良さそうです。
アメリカの治安が悪い都市7: テネシー州メンフィス
メンフィスは、音楽ファンにとってはたまらない場所です。メンフィス・ブルースや、ロックンロール、ゴスペル、カントリーミュージックなどさまざまな音楽が生まれた街なので、音楽の聖地とも言えるでしょう。
しかし、治安が良い場所とは言えません。2017年の凶悪犯罪件数は、デトロイトに次いで第7位。
外務省の海外安全ホームページによると、メンフィス市及びその周辺にあるギャング組織が薬物・銃器密売等の不法活動を巡って摩擦を繰り返していることが、メンフィスの治安に悪い影響を与えているそうです。
どうしても音楽の聖地巡りをしたいという場合でなければ、あえて旅行先に選ぶことはないでしょう。
アメリカの治安が悪い都市8: カリフォルニア州サクラメント
カリフォルニア州の州都であるサクラメント。ロサンゼルス、サンフランシスコなど大きな観光都市があるため、わざわざサクラメントに足を運ぶ方は多くないかもしれません。
筆者もカリフォルニアに留学していた頃、一度だけサクラメントへ行く機会がありました。その時は、低所得者層の利用が多いと言われているアムトラックというバスを利用したこともありますが、バス乗り場の雰囲気は異様で、決して安全とは言えない緊張した空間であったことを覚えています。
やはり、後から治安が悪い場所であると聞き、また、2017年の凶悪犯罪件数も年間3,000件を超えており、カリフォルニア州の中ではあえて行く場所ではないと言えるでしょう。
アメリカの治安が悪い都市9: テキサス州サンアントニオ
テキサス州のサンアントニオも、気になるのがレイプの件数。なんと、2017年のFBIの統計によると、レイプ件数が全米6位という高さ。
アメリカの都市では、そもそも遅い時間の女性の一人歩きは日本と違って危険なのは容易に想像できますが、それにしてもレイプ件数の多さは旅行の行き先を選ぶ際に気をつけたいところ。
市街に設けられたリバー・ウォークは「アメリカのヴェニス」と呼ばれるほど観光的に魅力がありますが、治安の観点からは避けるべき都市と言えるでしょう。
アメリカの治安が悪い都市10: ミズーリ州カンザスシティ
ミズーリ州カンザスシティも治安が良い場所とは言えません。2017年のFBIの統計によると、凶悪犯罪件数は全米第15位。強盗件数も、年間1,800件を超えています。
カンザスシティの歴史をたどると、南北戦争の戦火の影響を受けたことや、ギャングがはびこったという歴史があります。現在も治安が良いとは言えないでしょう。
外務省からの情報をチェック!アメリカの治安情報を得る方法
アメリカの治安情報は、外務省海外安全ホームページでも知ることができます。しかし、全ての都市の治安情報が網羅されているわけではありません。ご自身の渡航先の情報を知りたいときに有効なのは、外務省による海外安全情報配信サービスの「たびレジ」がおすすめです。「たびレジ」に登録すると、現地の重大事件や事故のお知らせなど最新の情報を受け取ることができます。
ニューヨークやロサンゼルス、シカゴなどは人口も多く、その分犯罪数も多いのが現状です。しかし、そのような都市は観光目的、仕事目的で渡航する機会も多いでしょう。
今回ご紹介したのは、治安のことを考えるとあえて旅行先には選ばない方がいいと言える都市。犯罪から身を守るためにも、旅行先を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
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