(本記事は、株式会社インソースの著書 『図説 金融ビジネスナビ2020 社会人の常識・マナー編』きんざいの中から一部を抜粋・編集しています)
※以下、書籍より抜粋
仕事によく出る単語集
A〜Z
CSR(Corporate Social Responsibilityの略)
直訳すると「企業の社会的責任」の意。企業は経済的な利益の追求だけでなく、社会や環境に配慮した経営を行う責任があります。
具体的には、
・環境に配慮した企業活動を行うこと
・談合など不公平な商取引や不適切な勧誘をしないこと
・個人情報の厳重な管理を実施すること
などです。
あ行
アカウンタビリティ
説明責任のこと。お客さまにとって重要な情報は金融機関側から積極的に開示し説明することが求められています。近年、消費者契約法や金融商品販売法などによって事前の説明責任が注目されています。不確実なことを断定的にいったり、重要な項目について不利益になることをいわなかったりすることなどは、禁止されています。
か行
クッション言葉
相手への依頼や質問の最初につけて、相手にとって受け止めやすい表現にする言葉のことです。具体的には「恐れ入りますが」「お手数ですが」「失礼ですが」などです。上司・先輩に質問する際、お客さまに記入や押印を依頼する際などに使用するとよいでしょう。
謙譲語
お客さまや上司と接しているとき、自分のことをへりくだって表現する言葉のことです。たとえば「参る」「拝見する」などです。言動の主体(主語)は自分・自社側です。自分・自社側の言動を「ひかえめ」にいうことによって相手に敬意を示します。
コンプライアンス
直訳すると「法令等遵守」の意。一般市民あるいはお客さまから支持される公正な企業活動のための法令やルールを金融機関全体で守っていくことです。
さ行
席次
訪問した場合、応接室内の座る席にも順番と意味合いがあります。上座・下座がそれに当たります。最も上座に当たるのは「出入口から遠い席」です。車に乗っても新幹線に乗っても席次があるので上司、お客さまと一緒の際は注意が必要です。
尊敬語
お客さまや上司と接しているとき、相手の言動について敬って表現する言葉のことです。たとえば「いらっしゃる」「ご覧になる」「召し上がる」などです。言動の主体(主語)は相手です。年長者、上司など、目上の人との会話では、TPOに合わせて敬語を使い分けます。
た行
取引深耕
営業推進の際によく、「新規開拓・取引深耕を目指す!」というように使われます。すでに取引のあるお客さまとより多くの取引をすることや、さまざまな取引に発展させる、という意味で使われます。一方、取引のないお客さまと新たに取引することは新規開拓といいます。
ま行
名刺
名刺は目下の人から目上の人へ差し出します。初対面の場合、あいさつの後に、名乗りながら渡します。社名・部署名、肩書、名前、連絡先(住所・電話番号・Eメールアドレス)が記載されていることによって、その人の立場を明確にするものです。自分の名刺は折れたり汚れたりしていないきれいなものを準備しましょう。
お客さまや取引先からいただいた名刺はビジネスチャンスのきっかけになると同時に「個人情報」としても重要なものとなるため、管理方法もルールに従う必要性があります。
わ行
脇付け 仕事で使うのは封筒のみに使う外脇付け。他見をはばかるという意味で「親展」「直披」などがあります。急ぐ場合には「至急」「急用」、返事を要する場合には「拝答」「待貴答」「乞返答」などがあります。