(本記事は、堀口龍介の著書『1分で売る 最小の労力で成果を最大化させる「AI時代の即決営業」』冬至書房の中から一部を抜粋・編集しています)
「AI時代の即決営業」』シリーズ
言いたいことは1分以内で話す癖をつける
私は即決営業の営業研修もしているのですが、そのときにいつも話をする基本的な話法があります。
それは、「AREA話法」というものです。
A……主張(Assertion)
R……理由(Reason)
E……具体例(Example)もしくは根拠(Evidence)
A……主張(Assertion)
何かしらの主張を相手に伝えるときは、まず「主張」を述べてから「理由」を言います。そして、「具体例・根拠」で説得力を持たせ、最後にもう一度「主張」をする。それが「AREA話法」です。
例えば、次のように「AREA話法」を使います。
「弊社の家庭教師は成果が高いです(A)。なぜなら、1対1の完全個別指導だからです(R)。1人ひとりの生徒に合わせた指導ができます(E)。だから、弊社の家庭教師は成果が高いのです(A)」
つまり、「AREA話法」で1分以内に言えるように、事前に準備をしておくわけです。私が研修でいつも練習してもらっているのが、「AREA話法」を使って、身近な人をほめることです。例えば、次のようになります。
「○○さんは良い人です(A)。なぜなら、新入社員にすごく優しいからです(R)。私が新入社員のときも、とても親切に営業の基本を教えてくれました(E)。だから、○○さんは良い人です(A)」
みなさんも、身近な人で練習してみてください。もし1分以内で言えない場合は、Eの具体例・根拠を省略して、「ARA」でもかまいません。具体例・根拠を省略してでも、1分以内で言うことを優先してください。
「AREA話法」を使って1分以内で話すことは、営業だけでなく、いろいろな場面で使えます。
例えば、会議の場であなたが何かを主張したいときも、この「AREA話法」は有効で す。あなたの主張がダラダラと1分以上かかったとしたら、上司や同僚は別のことを考え たり、自分の考えをまとめたりなど、あなたの話を集中して聞かなくなります。
ですから、言いたいことは1分以内で話す。それが、基本的な話し方です。