(本記事は、堀口龍介の著書『1分で売る 最小の労力で成果を最大化させる「AI時代の即決営業」』冬至書房の中から一部を抜粋・編集しています)

言いたいことは1分以内で話す癖をつける

自分の話を相手に聞いてもらうためのAREA話法とは
(画像=PIXTA)

私は即決営業の営業研修もしているのですが、そのときにいつも話をする基本的な話法があります。
それは、「AREA話法」というものです。

A……主張(Assertion)
R……理由(Reason)
E……具体例(Example)もしくは根拠(Evidence)
A……主張(Assertion)

何かしらの主張を相手に伝えるときは、まず「主張」を述べてから「理由」を言います。そして、「具体例・根拠」で説得力を持たせ、最後にもう一度「主張」をする。それが「AREA話法」です。

例えば、次のように「AREA話法」を使います。

「弊社の家庭教師は成果が高いです(A)。なぜなら、1対1の完全個別指導だからです(R)。1人ひとりの生徒に合わせた指導ができます(E)。だから、弊社の家庭教師は成果が高いのです(A)」

つまり、「AREA話法」で1分以内に言えるように、事前に準備をしておくわけです。私が研修でいつも練習してもらっているのが、「AREA話法」を使って、身近な人をほめることです。例えば、次のようになります。

「○○さんは良い人です(A)。なぜなら、新入社員にすごく優しいからです(R)。私が新入社員のときも、とても親切に営業の基本を教えてくれました(E)。だから、○○さんは良い人です(A)」

みなさんも、身近な人で練習してみてください。もし1分以内で言えない場合は、Eの具体例・根拠を省略して、「ARA」でもかまいません。具体例・根拠を省略してでも、1分以内で言うことを優先してください。

「AREA話法」を使って1分以内で話すことは、営業だけでなく、いろいろな場面で使えます。
例えば、会議の場であなたが何かを主張したいときも、この「AREA話法」は有効で す。あなたの主張がダラダラと1分以上かかったとしたら、上司や同僚は別のことを考え たり、自分の考えをまとめたりなど、あなたの話を集中して聞かなくなります。

ですから、言いたいことは1分以内で話す。それが、基本的な話し方です。

1分で売る 最小の労力で成果を最大化させる「AI時代の即決営」
著者:堀口龍介
1976年大阪生まれ。別名「セールス堀口」。有名企業をはじめ、トップセールスを目指す営業パーソンに対して、お客様の「考えます」の攻略に特化した業界唯一のメソッドを提供。メディア出演多数。 営業本ランキング1位を獲得した著書『即決営業』/『1分で売る』では、商談の「その日その場」で契約を取るための、とことん具体的なノウハウが学べる。「今日から使える営業本」として口コミで広がり続けている。YouTube再生回数は100万回を突破

Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます