(本記事は、中村博氏の著書『副業を成功させる45の習慣─「好き」と「得意」を生かして月30万円稼ぐ』合同フォレストの中から一部を抜粋・編集しています)
集客よりも、お客様の興味を惹くほうが先決
集客ばかりに目が向きすぎると、どんどん売り込み色が強くなっていきます。そうなると、お客様からすれば、
「あれ？ もしかしたら売り込みされている？」 「この人って全然売れていない人？」
と思われてしまい、集客のマイナス要素になってしまいます。
お客様の興味をどうやって惹くのか、そのポイントを考えましょう。
よく受講生にお話しする例に、「ラーメンがおいしいから行列ができているわけではなく、行列ができているから、そのラーメン屋さんに人は興味を持つ」ということがあります。
街を歩いていて行列ができているラーメン屋さんを見つけたら、きっと気になるでしょうし、行ってみようとも思うのではないでしょうか。さらに、「きっとおいしいに違いない」と想像を膨らませるのではないでしょうか。これは、あなたがそのラーメン屋さんに興味を持った証拠です。
これは集客においても同じです。
あなたの提供するサービスのどこにお客様が興味を持ってくれるのか。どんな活動内容を見せることで興味を持ってくれるのか。何を言うと興味を持ってくれるのか。さらに、あなたがどんな人間性であれば興味を持ってくれるのか。このようなことを徹底して考えていく必要があります。
ただ、ここで注意が必要なのは、
「自分が好きだからお客様も興味を持ってくれるに違いない」 「自分が素晴らしいと思うからお客様も興味を持ってくれるに違いない」
という思い込みです。こういう勘違いをしてしまう方は、資格の勉強をしたり、どこかのスクールに通ったりしていて、その学びがとても自分にとって良かった場合によく起こります。
お客様はあなたではないのです。あなたが満足しているからといって、他人もきっと喜んでくれるという勘違いはやめて、お客様の立場で考える習慣を付けてください。
とても重要なことは、
「お客様は、あなたのことは1ミリも興味を持っていない」
という事実です。お客様が興味を持っているのは、「自分自身のことだけ」です。お客様の興味を惹くためには、次のことを伝える必要があります。
・あなたが提供するサービスで、お客様がどう変わるのか ・あなたにお願いすると、お客様自身がどう変わるのか ・あなたの持つノウハウが、お客様自身の抱える問題をどう解決するのか ・あなたになら、安心して任せられそうだと思わせる
結局、お客様はあなたを通して自分がどう変わるのかに興味を持つのです。
そうであれば、あなたが集客を行うためには、お客様の興味をどうやって惹くのかを日々考えて工夫する必要が出てきますし、ここを考えて発信や行動をしている方は、必然的に集客が十分にできるようになるわけです。
お客様の興味を惹くためには、お客様自身に「悩みや問題を解決できて望みを達成できる」と感じていただくことです。たとえば、次のようなことがあります。
・つい食べすぎて痩せられないと悩んでいたけれど、好きなものを食べながら3カ月でマイナス10キロを実現できる ・動画の編集がうまくできないと悩んでいたけれど、たった2カ月でYouTuberデビューできる ・資格を取ったのに集客もできず、売上も上げられないと悩んでいたけど、毎月7桁（100万円台）の売上が上げられる
これらはすべてビフォー（悩み）・アフター（解決）になっています。このように、「この人なら自分の悩みを解決してくれる」という期待感に応えることが、お客様の関心を惹くポイントなのです。
完璧な準備は100％ない！ 5％からスタートする
「集客を始めるために、いろいろな準備をしないとだめですか？」 「集客を始めるために、完璧な準備をしたいんです」
このようなことをよく相談されますが、それは間違いです。確かに大掛かりなプロモーションなどを行う場合は、さまざまな準備をして間違いのないようにしていくほうがいいでしょう。しかし、あなたが副業で集客を行う場合には、完璧な準備をする必要はありません。そんな準備に時間をかけるよりも、
・行動で経験を積んでいく ・実際に運用しながら、改善していく
これらのことのほうがはるかに重要です。少し考えれば分かることですが、完璧な準備は絶対ありません。100％準備したと思っても、さまざまな出来事は起こってきます。
完璧な準備をしたいと考える方は「失敗したくない」「間違えたくない」という意識が過剰だといってもいいでしょう。
もしかしたら、学生時代の試験勉強と同じように考えているからではないでしょうか。学生時代の試験勉強は、答えが決まっていますし、その回答方法も決まっています。
しかし、ビジネスをする上での正解は、
・自分の決めた売上を上げる ・自分の決めた活動ができる ・自分が決めた価値を手に入れる
ということなのです。この答えはあなただけの正解ですし、その答えを出す道のりもさまざまです。言い換えると「どの山に登るのかは自分で決める」「頂上を目指すルートはいろいろある」ということなのです。ただし、
・その頂上を目指す上で最低限必要な準備は何か ・どんなルートを歩くほうがいいのか ・迷ったときはどうするのか
ここを指導してくれる先生を探す、または自分の中の経験値を上げながら進んでいくというのがビジネスなのです。そんな意味でも最初の準備が5％できたと思ったら、すぐにスタートしたほうが、それだけ結果も経験値も早く手に入れることができます。
※画像をクリックするとAmazonに飛びます
