(本記事は、中村博氏の著書『副業を成功させる45の習慣─「好き」と「得意」を生かして月30万円稼ぐ』合同フォレストの中から一部を抜粋・編集しています)
資格に頼って副業しても成功しない
今、世の中にはたくさんの資格が氾濫しています。たとえば、中小企業診断士、行政書士、コーチング、カウンセリング、占い師、ファイナンシャルプランナー、食生活アドバイザー、宅地建物取引士など、スクールなどで学んで取得するものから、通信講座で手軽に学んで取得できるものまで、数え切れないほどの資格が世の中にはあります。
そして多くの方が、
「誰も持っていない資格があれば稼げる」 「国家資格を取りさえすれば稼げる」
と信じていて、資格を取得するために時間やお金をかけて勉強をしています。中には、
「この資格があれば稼げます」と掲げている講座もあります。
しかし、それは幻想です。「お客様は資格であなたを選ぶわけではない」からです。資格で選ばれるのであれば、資格を取得している方全員が正当な報酬を得ているはずですが、そうはなっていません。
お客様があなたを選ぶ理由は、
「この人だったら、私の悩みを解決してくれるかも」
という「期待感」です。確かに、資格はないよりもあったほうがいいと思いますが、資格だけでは成功しないことを忘れないでください。
副業を始める前に必要なのは、プライベートと副業の時間管理
副業で活動を始めていくためには、まず絶対に必要なのは「活動する時間の確保」です。パートやアルバイトに行く場合と違って、自分で時間を決めるということが必要になってきます。案外多くの方は「他人に時間を決めてもらう」ことはできても、「自分で時間を決める」、タイムマネジメントがうまくできていないようです。
自分で時間を決めてもその時間を守らない。しなければならないことをジャストタイムで実行できない。このことによって、ビジネスが継続していかないと問題が出てくるのです。
そのためにも、次のことをしっかり考えてみてください。
(1)決めた時間を守らない、後回しにする弊害
自分で決めた時間を守らず、すっかり忘れてしまう方も多いです。たとえば、ついネットサーフィンをしてしまう。ネットの動画やテレビを長時間ダラダラ見てしまう。無駄にメールのチェックをしてしまうなどです。
そのような方の多くは、
・スケジュールを曖昧に作っている ・本気でやろうという意識が欠けている ・やらなくても誰も困らないと思っている
ということがあります。人は、他人の目は気にしても自分の目は気にしないものです。ですから、あなたが本気で活動したいという気持ちが重要になってきます。
解決のためのワンポイント 副業で稼ぎたい理由を具体的に考えて、絶対にやるという理由を見つけましょう。
(2)周りの人に時間を奪われてしまう弊害
友達からの誘いが多い、家族からのお願い事や子育てで時間が取られてしまう、近所付き合いやイベントに参加しないといけないなど、本当にやろうと思った時に、周りの人から時間を奪われてしまうものです。実は、結構多い悩みです。
そして、不思議なくらい周りの人たちは、あなたの時間を奪っていることに気が付いていないので、まったく罪悪感がありません。ですから、自分の決めた時間をどこで確保するのかを最初に決めておくことが重要になります。
解決のためのワンポイント 周りの人に言える場合は、この時間は無理と最初から伝えておく。
本業もして副業もするとなると、ある程度の時間の管理は必要になります。もちろん、プライベートの時間がまったくないとやる気にもならないかもしれません。
ですから、本業・プライベート・副業の時間をどうするのか、スケジュールを決めておく必要が出てきます。多くの方は、ここを最初に決めないのでダラダラと中途半端な活動しかできなくなってしまうのです。
私の場合、今日は何時に何をするのかなどを事前に決めておきました。その際には手帳に書いたり、スマートフォン(スマホ)やパソコンのメモソフト(Evernoteなど)を使ったりして管理してもよいでしょう。
また、Googleカレンダーはパソコンからでもスマホからでもすぐに確認が取れますのでとても使いやすく、おすすめです。
しかし、どうしてもその時間にできないということが必ず出てきます。
その場合の対処法としては、できなかった作業(項目)をすぐにその場で別日程に移動するということです。そして、必ず1カ月の中で最終的にはすべての項目を終わらせるという意識と行動を持つことが非常に重要です。多くの方は、決めた時間にできないと、
「あ~あ、できなかったからまあいいか」 「まあ、仕方がないよね~」 「いつかやろうっと」
と言ってしまい、できなかったことをいつやるのかをその場で決めないのです。その結果、あっという間に忘れてしまい、「できなかったリスト」がいっぱいになってしまいます。
一度「できなかったリスト」に入ってしまうと、ブラックホールに吸い込まれるかのようにそこから出すことができず、いつの間にかなくなってしまいます。そうならないように気を付けてください。
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