一流の実業家や起業家ならばビジネスシーンで署名する際の筆記具にも心を配っているのではないでしょうか。
高級筆記具と聞くと真っ先にモンブランを想い浮かべる人は多いかもしれませんが、高級筆記具にはほかにも海外有名ブランド品や国産の名品があり、どれもこだわりあふれる逸品であることから高い人気を呼び、長い年月、世代を超えて使われ続けています。ここではそれらの高級筆記具をいくつかご紹介します。

万年筆|海外高級筆記具ブランドのほか国産の名品も

海外,国産,高級万年筆,ボールペン
(画像=Billion Photos/Shutterstock.com)

万年筆は、古くは文豪や文化人が名著を記すのに使われてきました。また歴史を動かす舞台で重要人物たちによる調印にも使われています。そんな趣ある筆記具、万年筆を海外ブランドから国産の名品まで、いくつかセレクトしてみました。

ペリカン:M900ビッグトレド 万年筆

“他にない唯一の筆記具づくり”にこだわり続けてきたペリカン。夏目漱石など多くの文豪や文化人が愛用した歴史あるブランドです。
「ビッグトレド」は1930年に発売され、ヨーロッパ諸国で賞賛を受けた同社の「トレド」の伝統を受け継ぐ万年筆。伝統的手法で製作され芸術性の高い美しい装飾模様が特徴です。ボディは925シルバーの精巧な彫金に24金張り、ペン先にはロジウム装飾の18金が施されています。

参考価格:20万9,000円(税込)

カランダッシュ:バリアス エボニーシルバー 万年筆

「カランダッシュ」は、スイスを象徴する画材・高級筆記具メーカーです。その歴史は1915年に設立されたジュネーブの鉛筆工場からはじまりました。時計のイメージが強いスイスですが、筆記具も職人の卓越した技術で世界的に高い評価を受けています。
カランダッシュのブランドを象徴する「バリアスコレクション」は、選び抜かれた天然素材やハイテク素材をボディに用いたぜいたくなカテゴリです。

参考価格:13万2,000 円(税込)

アウロラ:オプティマ 万年筆 グリーン

アウロラはイタリアで最も古い万年筆メーカー。イタリアらしい華やかさと独創的なデザイン、そして機能性の絶妙なバランスで愛用している人も多い人気のある品です。限定生産品のリフレッシ・ソリッドゴールドなど200万円近いものも用意されています。
ご紹介する「オプティマ」は1930年代に発売されベストセラーとなったシリーズの復刻版。ボディにはアウロラ社特製のアウロロイド樹脂を使用し、内部機構はアウロラ独自のリザーブタンク付ピストン吸入式を採用。クラシカルな雰囲気を再現しつつも、最新の技術を採用した職人芸の賜物といえる品です。ボディカラーはグリーンのほかにロッソ・ブルー・ブラックパール・ブルーCT・バーガンディの5種類が用意されています。また、同じデザインのボールペンもラインアップされています。

参考価格:7万4,800円(税込)

モンブラン:マイスターシュテック ソリテール カリグラフィー ゴールドリーフ フレックスニブ

高級万年筆の代名詞ともいえるモンブランの代表的シリーズ「マイスターシュテック」。こちらのモデルは吸い込まれるようなクラシック・ブラックにゴールドリーフを配した、どこか日本伝統の蒔絵をも思い出させる、それでいて現代アートの印象を抱かせる美しいデザインの万年筆です。ペン先はルテニウムコーティングを施したハンドクラフトのAu750/18Kソリッドゴールド製。「カリグラフィー」の名前のとおり、文字を美しく見せるペン先は圧力に応じてミリ単位で調節できます。

参考価格:22万7,700円(税込)

なお、このシリーズには世界88点限定の「蒔絵 リミテッドエディション88」があります。京友禅の工房「千總」の着物の意匠を蒔絵と螺鈿でボディに再現装飾し、ペン先には桜を彫金しています。芸術性は至高の品ながら「カリグラフィー」の名前どおり「書く」「描く」楽しさも味わえる品となっています。(参考価格:367万2,500円(税込))

ボールペン|世界的ブランドのこだわりの一品から新進気鋭のユニークなものまで

ボールペンは3アイテムをご紹介します。万年筆の名品も作り続ける老舗がこだわりをもって作り上げたものや、新しいアイデアとインスピレーションから作られたもの、どれもビジネスシーンにもふさわしい機能性とデザイン性、書きやすさを実現しています。

パーカー:デュオフォールド プレステージ ブルーシェブロンGT ボールペン

イギリスにおいて、品質を認められたサービスや品物に対してのみ与えられる称号「ロワイルワラント」。いわば「英国王室御用達」ともいえる名誉ある称号です(5年ごとに見直しされる)。これを1962年にエリザベス女王から受け保持しているブランドが「パーカー」です。
「デュオフォールド」はパーカーの伝統と気品を継承するボールペンの逸品。パーカーの追求する最高の書き味はもちろん、美しいフォルムに個性あるシェブロンパターンが刻印されたボディ、濃紺と落ち着いたゴールドの織りなす気品など、ラグジュアリーを実感できるものとなっています。

参考価格:7万7,000円(税込)

ウォーターマン:カレン・デラックス エッセンシャル シルバーチーゼルST ボールペン

ウォーターマンは世界で初めて毛細管現象を取り入れた万年筆を開発し、以来130年以上に亘って現代万年筆の技術をリードし続けてきたパリのブランドです。1905年のポーツマス講和条約締結など国際政治の舞台でもウォーターマンの万年筆は使われています。そのウォーターマンが世に送り出すボールペンは伝統である「技術」も引き継がれています。
「カレン」は、繊細かつ優美なフォルムが特徴。こちらのモデルはロケットの流線型からインスピレーションを受けたとされるウォーターマンの名品「CF」のテイストを引き継いだ、近代的テイストと伝統的なスタイルが融合したデザインが印象的。本物を知るエグゼクティブにふさわしい逸品です。

参考価格:3万8,500円(税込)

三菱鉛筆 【数量限定】LAYERED グリーン

2018年に発売から60周年を迎えた鉛筆ブランド「uni (ユニ)」にインスピレーションを受けた新アイテムです。デザインを担当したのはプロダクトブランド「POSTALCO(ポスタルコ)」のマイク・エーブルソン氏。「鉛筆のおもむきのようなボールペン」というユニークなコンセプトでデザインされています。

参考価格:2万2,000円(税込)

銀座・伊東屋:オリジナルブランドROMEO No.3ボールペン

「ROMEO(ロメオ)」は、1914(大正3)年にオリジナル万年筆として発売された伊東屋の自社ブランドです。2004年に伊東屋100周年を記念して復刻版が発売されました。さらに2009年には、現代のビジネスシーンに合わせてフォルムを設計し直し、「ROMEO No.3ボールペン」として生まれ変わっています。
歴史ある自社ブランドだけに「書く」ことへのこだわりを追求した手に馴染む重量感と握りやすさ、厳選したインクと高級感あるデザインなど調和がとれた逸品といえるでしょう。

参考価格:7,150円〜1万1,000円(税込)

デジタル文字が主流の現代ですが、やはり万年筆やボールペンで書かれた美しい文面は相手先にも想いが伝わりやすいもの。ときには名品を揃えた店舗に足を運んで、優れたデザインと機能の高級筆記具を手に取ってみるのもよいのではないでしょうか。

※参考価格は各ブランド・メーカー公式サイト、記載無い場合は銀座伊東屋より
※記事中の内容は、2019年11月25日現在のものです。(提供:Wealth Lounge

【オススメ記事 Wealth Lounge】
相続対策は「不動産評価」か゛決め手!その3つの具体策
ビジネスジェットはなぜ日本で広がらないのか?3つの誤解を解く
世界が混迷する今だから学びたい投資の原則!「相場の神様 本間宗久」の言葉
企業もふだんの行いが見られる時代!投資の評価軸として広がる「ESG」とは?
「相続対策の不動産投資」と「通常の不動産投資」。決定的な違いとは?