世の中にはさまざまな種類のネットワークが存在するが、ウェルス(富)を増やすための人脈もその一つだ。

名刺の枚数と資産は比例しない。2020年は、成功者が実践する効果的なウェルス・ネットワーキング術を習得し、人生の勝者を目指してみてはいかがだろう。

ネットワークがかけがえのない「資産」に

Aha-Soft/ shutterstock, ZUU online
(画像=Aha-Soft/ shutterstock, ZUU online)

ビジネスや投資の成功者は例外なく、ネットワーキングの重要性を理解し、資産を増やすツールとして、効果的かつ戦略的に利用している。

ウェルス・ネットワーキング(Wealth Networking)を簡単に説明すると、お互いに利益を生みだすための人脈作りだ。ここでいう「利益」とは、金銭的なものだけではなく、知識や経験、サポート、インスピレーションなど、自己啓発や行動を誘発するプラス要素を指す。

ネットワーキングを通し、自分と相手に秘められた可能性を最大化することで、さらなる富を生むサイクルを構築することが、最終目標だ。 そうした観点から見ると、ネットワークそのものが「資産」といえる。

成功者が使い分ける 2種類のネットワーキング

米エンタープライズナー・コミュニティー、AESNationの設立者、ジョン・ボーマン氏いわく、一代で財を築いたセルフメイドの富裕層は、以下の2種類のネットワーキングを必要に応じて行っているという。

「チャンスの種」をまくエクスパンンシブ・ネットワーク

エクスパンンシブ・ネットワーク(Expansive Network/拡張性のある人脈)は、チャンスの機会を可能な限り作ることを目的とする。 そのため、ネットワークの範囲は広く浅くなる傾向があるものの、貴重な情報源やネットワーク拡大の橋渡し役として、そしてビジネスの基盤作りや成長、投資の利益創出に役立つ。

富の創出に重点を置くノーダル・ネットワーク

エクスパンシブ・ネットワークとは対照的に、ノーダル・ネットワーク(Nodal Network/接点のある人脈)は、富の創出に必要な要素にのみ焦点を絞った、狭く深い人脈だ。お互いに、何らかの接点がある人々で構成されている。

こうしたネットワーク作りは、「ストリート・スマート・ネットワーキング」とも呼ばれる。ストリート・スマート(Street Smart)とは、本来、「都市生活における、潜在的な困難やリスクに対処するために必要な経験と知識」という意味だが、近年はそうした経験や知識で成功を手にした、セルフメイド富裕層の総称としても使われている。

数多くのカジュアルなビジネス関係を通し、潜在的に有益な情報やチャンスを探す一方、より強力な少数派のネットワークを利用し、利益創出の機会を確保するというW(ダブル)戦略だ。

効果的なネットワーキング・スキル 5つの習得法

それでは具体的に、どのようなネットワーキングが富につながるのか。効果的な5つのスキルをご紹介しよう。