「プライベートカンパニーの設立」をテーマとした本特集。設立にあたっては、「確かな自分を作ることが大事」と投資家・月間100万PVのブロガーであるたぱぞうさんは話す。最終回では、節税・相続や設立のポイント、資金を用意する方法などについて伺った。(取材・新美友那/写真・森口新太郎)

たぱぞうさん
たぱぞうさん
2000年より初任給で投資を始め、2010年から投資の中心を米国株に変更。2016年より米国投資についてのブログ「たぱぞうの米国株投資」を開始し、月間100万PVを超える有名ブロガーとなる。投資顧問・セミナー講師としての顔を持つほか、2019年10月には投資術の著書『お金が増える 米国株超楽ちん投資術』『40代で資産1億円!寝ながら稼げるグータラ投資術~初心者でもできる、はじめての「米国株」投資』を出版。
blog:たぱぞうの米国株投資
Twitter:@tapazou29

しっかり綺麗な計上で節税。社会情勢を見つつ相続も検討中

写真=森口新太郎、ZUU online編集部
(写真=森口新太郎、ZUU online編集部)

――プライベートカンパニーの運営にあたり、節税はどのようにされていますか?

方法はいろいろありますが、基本的には経費や償却を健全な形で計上しています。例えばお客さんに出したお茶を接待交際費に計上したり、家がオフィスなので取り替えた電球は会社の経費で計上・按分したりといったことですね。

綺麗に使うことを心がけつつ、計上するところは個人事業主と似ていますが、個人が3年赤字を繰り越せるのに対し法人は9年繰り越せるので、そこをうまく使ったりしています。

――お子さんがお2人いらっしゃるそうですが、相続についてはどうお考えですか?

まだはっきりとは分かりませんが、今より社会情勢が厳しくなるようなら、資産は使いきらず子どもたちに継承したいと思っています。プライベートカンパニーについては、法人代表を譲るかもしれません。

僕らの親世代までは経済的にいい時代だったので「自分の金は自分で稼げ」という価値観が通用していました。しかし、今後はその価値観を持ち続けていくと本当に厳しい世の中になると思います。

僕らの時代はまだ恵まれているので、子どもに財産を残す必要性が高まっていくのではないでしょうか。でなければ、生まれた時代が悪いという理由だけで子どもが貧困に苦しむ可能性すらあります。そこはしっかり見極めて判断すべきですね。

売上と課税所得を作り、裁量の大きさを節税に活かすのがポイント

写真=森口新太郎、ZUU online編集部
(写真=森口新太郎、ZUU online編集部)

――プライベートカンパニーの設立を考えている人が押さえるべきポイントを教えてください。

ポイントは全部で3点あります。